晴れたり曇ったりの一日、クジラにたくさん遭いました。

湾沖では、1頭の雌を2頭の雄が追いかけていました。
勢いよく泳いでいて、北上から西へ向きを変えて、次は南へと動きます。
ときに、きれいに尾ビレを上げて潜っていきます。
その東には別の2頭がいて、西沖では1頭がブリーチをしています。

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ジョンジニーを見て、南島へ上陸しました。
その間、上陸されないリピーターさんは、親子とエスコートのクジラ3頭をウォッチしました。
のんびりしていて、子クジラがちょっとこちらに近付きかかったりもします。
そのうち、近くにいたクジラが合流したようで、動きが変わりました。
4頭が揃って、西へどんどん泳いでいきました。

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上陸されたかたたちが船に戻られて、東側へ走ります。
鯨崎の手前で、1頭のミナミハンドウイルカが船を追いかけてきました。
慌てて泳ぐ用意をしました。
そっと水中に入ると、近づいてきます。好奇心が強いヤングイルカですね。
イルカの視野はお腹側がよく見えるので、仰向けになってこちらを観察していました。

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東側へ回ったら、今度は親子のクジラです。
あまり動かず、子クジラは5分間隔、母クジラは15分間隔で浮上してきます。
私たちも、このままクジラたちをウォッチしながらお昼ご飯にしました。
なんて贅沢な時間でしょう。

長崎でもまた別の親子クジラがいました。
彼らは急いでるようで、尾ビレもあげずに泳ぎ去って行きました。

次々と会うクジラに足止めされてましたけど、ようやく兄島海域公園まで来ました。
お待たせしました、いよいよスノーケリングタイムです。
冬とは言え、日射しがあると海の色が真っ青です。
いろいろなサカナたちが皆さまを歓迎しています。
小さなメジロザメの群れもいたとのことで、写真に撮って喜んでらっしゃいました。

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西側の波の中に、6頭の交尾集団がいました。
5頭に追われていて、モテモテの雌クジラねと感心していたら、まぁ、モッチーニです!
1992年に生まれた、父島でもっとも有名で、もっとも人気のあるモッチーニ、今シーズン初確認です。
ようこそお帰り、モッチーニ!
今年もあなたに会えて、嬉しい!

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オスたちは、モッチーニの愛を得ようと激しく争ってます。
大きなブロー音を立てたり、頭を突き出すように浮上してきたり。
クジラたちは巨体で競いながら船の近くを通り、そのまま西沖へ向かって行きました。

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モッチーニは、今年はどの雄との恋を成就するのかしら?