天気も海況も良い、最高の海日和です。

小港沖に2頭のザトウのブローがありました。
尾を上げて潜ったので、次に出てくるのを待ちます。
17分後に浮上してきた彼らは、少し移動しているようです。
呼吸間隔も長めですから、このクジラは離れましょう。

南島の南には、今年産まれたばかりの子クジラを連れた親子がいました。
息が保たない子クジラに合わせて、母クジラも5分間隔で現れます。
親子をウォッチしていると、横から別のアダルトの2頭が接近してきました。
そのまま合流するかな?と思ったら、お互いにスルー。
交差するようにそれぞれ別の方向へ進んでいきました。

北上すると、ザトウが2頭います。
14分間隔での呼吸です。
何度か呼吸を繰り返し、2頭揃って潜っていきました。

沖でダブルブリーチしているクジラが見えました。
ブリーチを繰り返しすたびに大きなしぶきが上がります。
急いで船を向かわせますが、近付く前に終わってしまいました。
もう少し長く続けてくれればと、ちょっぴり恨めしく思います。

ウェザー下に4頭のザトウが集まってます。
船を寄かけたとき、1頭がブリーチを始めました。
と、別のクジラがテールスラップ。
それぞれ向いている頭の方向が違い、どうやら1頭と3頭に分かれたようです。
派手だけど去りつつあるブリーチか、すぐ目の前のテールスラップか、どちらを取るか迷ってしまいます。

でも、やっぱりブリーチでいきましょう!
じきにブリーチも散発的になりましたけど、目の前で巨体が跳び上がります。
さすがにアダルトのブリーチは迫力満点です。

ウェザー下から西島の間は、いつもクジラがたくさんいる気がします。
今日も例に漏れず、あっちにもこっちにもブローです。
船の周りに10頭以上いたかもしれません。
どれがどのクジラか、わからなくなってしまいました。

クジラを見てる眼に小さく映ったのは、ハシナガイルカでした。
80頭程もいるでしょうか。
やや広がって、波に乗ったり船に近寄ったり、それぞれ楽しんでます。

ハシナガの動きを見ていると、クジラにちょっかいを出しているようです。
近くのクジラにまとわりついては遊んでいるのでしょう。
クジラからしたら、小さいのが目の前をちょろちょろちょろちちょろ、うるさそうです。
ハシナガの群の中のザトウは、鼻息荒く、さっさと潜っていきました。

次から次へと、クジラとイルカが現れます。
イルカを見ては、クジラを見、またイルカを見、贅沢な時間です。

何がきっかけだったのか、ハシナガがアクティブになりました。
お得意のジャンプやポーポイジングを披露します。
と思うと、すぐにまた休息モードに戻りました。

お昼は、兄島海域公園で取りました。
午前中に多くのザトウとハシナガを見たので、午後はミナミハンドウを探して東を回りました。
でも、じっくり探しても見つけられません。
波も穏やかで、いればすぐわかりそうなものなのに。
さて、ミナミハンドウはどこにいるのでしょうか。

南までやってきたら、ザトウのブローが上がりました。
ちょうどハートロック背景にクジラが撮れる、絶好のロケーションでした。

最後に、3頭のザトウウォッチです。
船が気になるのか、浮上のたびにこちらを向いています。
でも、真横まで来る勇気はないのか、近付きかけては、スーッと向きを変えていきます。
なかなかシャイなクジラたち、フルークも高く見せずにそっと潜っていきました。

今日はザトウクジラDAY!あちこちにクジラだらけでした。
そして、そのクジラをからかうハシナガイルカたち。
面白い光景を見ることができました。
1月中旬でこの数なら、このあとのピークシーズンはいったいどうなるのでしょう。
もしかしたら、水中にクジラの大渋滞が起きたりして!?(NAOMI)