小笠原は晴れて、少し霞がかっています。
今日は、最初に南島に上陸しました。
朝一番の南島には、人の足跡は少なく、母ガメや子ガメの足跡が残っています。

東尾根に登って見下した南島の全景が美しいです。
ここから眺める海も、青が濃く、穏やかでした。

扇池から泳いで船に戻り、早速、ミナミハンドウイルカの群れがいました。
船上からのようすでは、ゆったりとした動きです。
期待しながらエントリーすると、まっすぐ群れがやって来ました。

21頭と、ミナミハンドウにしては大きな群れで、その先頭はマダムです。
イルカたちはまとまって泳いでいます。
ヒトが近付いても嫌がらず、並んで泳ぐことができました。

イルカの体表に光があたり、水面にも影が映っています。
母イルカにぴったりついて泳ぐ子イルカにも、同じように光の模様がついてます。
親子の向こうには、仲間のイルカの姿もありました。

スイムのあとは、南島瀬戸を北上しました。
ジニービーチの白が眩しく、海中の景色も底まで見通すことができます。

キャベツビーチで、お昼休憩とスノーケリングをしました。
水温が高く、気持ち良く泳げます。
船の周りにはロクセンスズメダイやヤマブキベラ、ナンヨウブダイが群れています。
ゴイシウミヘビやユウゼンの向こうには、アオウミガメも見られました。

午後は、東側を北上し、兄島から弟島まで走りました。
南側の隆起サンゴの様相とは異なる、火山性の岩壁が印象的です。
崖際のタコノキなどの植生も目を引きました。

父島の釣浜に止まって、こちらでもスノーケリングタイムです。
ここではテーブルサンゴも多く、人気のクマノミも見られます。
船上で日射しを浴びて火照った体に、海水が心地よいです。

崖を見上げると、ノヤギが4頭いました。
オトナは大きな角を持ち、急斜面も平気で歩いてました。
以前はあちこちでよく見られましたが、固有植物を守るために駆除の対象になっています。
今では、父島で見かける機会も少なくなりました。

ドルフィンスイムもスノーケリングもと、たっぷり泳がれた今日のツアーでした。
ビギナーさんもリピーターさんも楽しんでいただけたようで、良かったです。(KOHEI)