海は穏やかで、太陽も顔を出しそうです。
今日は冬の海としては過ごしやすい一日になるでしょう。

湾内でいきなりハシナガイルカの群れを見つけました。
30頭、もしくは、40頭もいるでしょうか。
舳先から離れず、しばらく船の真下を併走してきます。
泳ぎながら右へ左へと動くので、こちらも見やすい位置へと舳先をうろうろします。
それにしても、幸先の良いスタートが切れました。

小港沖で、親子のザトウクジラがいました。
子クジラが頻繁に姿を現します。
母クジラも、子クジラに合わせて短い呼吸間隔で浮上してきました。
ブローが虹色に彩られます。

ジョンビーチジニービーチの前を通り、ハートロック背景に写真撮影をします。
ハートロック下にアオウミガメが浮いていました。
冬に小笠原で見られるカメとしては、ずいぶん大きいです。
呼吸のために顔を上げてから、潜っていきます。 透明度が良く、水中での姿も船上から追うことができました。

南島のサメ池を覗いて、扇池まで行きました。
波のタイミングを見計れば、泳げます。
ご希望のかたには上陸していただき、サンゴダストの砂浜を歩かれました。
その間、船に残られたかたは沖のクジラをウォッチングです。

イルカの情報が入ったので、上陸組をピックアップしてから、向かいます。
霊岩にミナミハンドウイルカがいました。
海に入ると、一頭のイルカが近付いてきます。
ゆっくりと、イルカがヒトにペースを合わせてくれているようでした。

離れてしまうと、潜りがちでスタンバイの時間が長いのですが、エントリーすればイルカがすぐそこです。
こちらを観察するかのように、周りをぐるぐるぐる。
真下を往復して見上げているときもあり、好奇心旺盛なイルカのようです。
スイム初心者の皆さまも、間近でイルカをご覧いただけました。

お昼にしようと北に船を走らせていると、水飛沫が上がりました。
子クジラがブリーチングを始めたようで、そちらに舵を切ります。
元気な子クジラは、連続で跳び続けます。 腹打ちしたり、横に倒れたり、ひねったり、態勢も様々です。
たくさん跳んで満足したのか、子クジラは母クジラと並んで船に近付き、そのまま潜っていきました。

この子が大人しくなったと思ったら、南で別の子クジラがブリーチを始めました。
こちらの子クジラは、先ほどの子よりひとまわり小さく見えます。
それでも、やはり元気いっぱい、ブリーチを繰り返します。
真っ白い胸ビレが、日を浴びてより輝いて見えました。

子クジラブリーチ大会が一段落し、ようやくキャベツビーチに辿り着けました。
少し遅くなりましたが、お昼にしましょう。
そのあとのスノーケリングでは、サカナの群に囲まれて喜んでらっしゃいました。

兄島の滝之浦へ船を走らせました。
他船の動きに注意していると、クジラがペダンクルスラップを始めました。
バシャンバシャンと、そのたびに力強い音が響きます。
どうやら親子のようで、母クジラがアクションを止めても、見倣った子クジラがスラップを続けます。
大人とは違うまだ柔らかい尾ビレがしなって、海面を叩きます。

滝之浦の奥へ動きながら、母クジラが尾ビレを上げて潜っていきました。
裏側の模様が見えました。あ、タッキーママです!
滝之浦にいるサービス精神旺盛な親子クジラでアヤシイと思っていたら、やっぱりタッキーママ親子だったのですね。
先週から、タッキーママ親子の姿は見られなくなっていました。
3年前のタッキーたちも、1月中旬には去っていました。
早生まれなだけに北に戻るのも早いかもと考えていたのですが、今年はまた滝之浦に戻ってきてくれました。
いつまでいてくれるのかはわかりませんが、ここで旅立ち前の体力をしっかり整えてもらいたいものです。

この子クジラもブリーチ三昧でした。
ブリーチに飽きたら、テールスラップにペックスラップと、遊びたい放題。
寝ているらしき母クジラの横で繰り返していたら、突然、母クジラが盛大なペダンクルスラップを弾かせました。
さすがに「うるさい!」と叱られたのかもしれません。
そのせいもあってか、ようやく子クジラも落ち着きました。
それにしても、やんちゃ盛りの天気な子クジラです。

イルカやクジラたちにたっぷりサービスしてもらった一日でした。
3頭もの子クジラのブリーチを見られた、ブリーチ三昧デーでもありました。
日射しも暖かく海況は穏やかで、大満足のツアーでした。(NAOMI)