気象庁の最高気温予報を見ると、32℃と出ていました。
実はこの数字、例年の最高気温と同じです。
一足早く、小笠原は真夏に突入しました。

出港して、南へ船を走らせます。
ジョンビーチ・ジニービーチの前を通り、南崎を回り込むと、船団がいました。
ミナミハンドウイルカの情報で、スイムボートが集まっているのです。
順番を待ってから、私たちも早速スイム開始です。

エントリーすると、こっちにもあっちにもそっちにも、たくさんのイルカの姿がありました。
17頭もの大群です。
真っ青の海中をこれだけのイルカたちが泳いでいるのは、壮観です。

親子が2組いて、母イルカからミルクをもらっているさまもみられました。
うち1頭は、よく見ると背ビレの後ろに傷跡があります。
バイト、と呼んでいる子イルカです。
昨年初めて会ったときは、背ビレの後ろがバックリえぐれていて、生き残れるか心配していました。
が、イルカの生命力はすばらしいですね。
今では傷跡もすぐにはわからないぐらい治っていて、すっかり元気な様子でした。
これからもすくすくと育って欲しいものです。

イルカたちが泳ぎ去り、ふと顔を上げると、目の前にはハートロックがありました。
高さが200mもある岩を真下から見上げると、なかなかの迫力です。
ハートロックの上から、果たして海のイルカたちは見えるのでしょうか。
次から次へと横や下をイルカたちが通っていく、朝一番から贅沢なスイムとなりました。

南島へ泳いで上陸しました。
晴れている上に、海も凪いでいるので、南島からの景色は絶景でした。
日差しが痛いくらいに降り注ぐので、これからは帽子やサングラスが必須です。

お昼は、ジョン沖に停まりました。
お腹が満ちたら、もちろん、スノーケリングをお楽しみいただきます。
テーブルサンゴを目指してジャックナイフの練習をされているかたもいらっしゃいました。

午後は、北上します。
タコ岩近くにイルカとの情報が入りました。
3頭のミナミハンドウイルカがゆっくりしています。

水中に日が差し込んで、イルカの体表に縞模様ができています。
晴れて水面が穏やかなときに見られる情景です。
水温も29℃あり、水着だけでも快適に泳げます。

2頭のイルカは、互いに胸ビレをこすり合わせてラビングをしていました。
もう1頭は、私たちヒトを横目に見ながら通り過ぎます。

兄島海域公園のキャベツビーチで、スノーケリングタイムです。
潮の流れのために、他と比べるとヒヤッと感じますが、でも、泳ぎ出しちゃえばへっちゃらです。
たくさんのサカナが集まって、皆さま同じ方向をご覧になっていました。

たっぷり泳いだあと、船は港に戻りました。

午前と午後、ミナミハンドウとのスイムをお楽しみいただけたでしょうか。
真夏の太陽と真夏の海、最高の海日和でした。(NAOMI)