昨日あった熱帯低気圧の1つが、台風になりました。
沖合は荒れているため、予定していたマッコウウォッチングは諦めました。
うねりがあり、風も強いですが、走れるところでイルカを探しましょう。

出港して、岸寄りを南下していきます。
南島の南で、波乗りしている1頭のミナミハンドウを見つけました。
が、一呼吸して潜ったきりで、見失ってしまいました。

他船とそのイルカを探しつつ、父島の南を走ります。
途中で、ハートロック背景に記念写真も撮りました。

南島に戻ってくると、その西側にイルカを見つけたとの情報が入りました。
今度こそは!とタイミングを逃さず、エントリーします。

2016_11_04_1入ってみると、親子3組、6頭のイルカがいました。
子イルカは母イルカのすぐ下にくっついて泳いでます。
動きもそれほど早くないので、潜ってからも水面でついて行けます。
浮上してきたら、そのまま並んで泳ぐこともできました。

2016_11_04_2海況は悪いですが、透明度は抜群です。
サンゴダストの海底にイルカたちの姿が映えます。
やっぱり、このポイントでのドルフィンスイムは格別です。

2016_11_04_33組が少しばらけて泳いでいたのが、次第にまとまりました。
ヒトと遊びはしませんが、ゆっくり泳げます。
大きなコバンザメを付けているイルカもいました。

2016_11_04_41組の親子に近付いてみると、あ、バイトです!
背ビレの後ろに大きな生々しいキズを負っていた子イルカのバイトですが、ずいぶん快くなりました。
キズの色もほかの部分と変わらず、ぱっと見には気付かないぐらいです。
バイトはこちらをしきりに気にしていますけど、母イルカがガードしています。
もう少し大きくなって、キズも全快したら、一緒に遊んでね。

スイムのあとは、北上しました。
キャベツビーチでお昼とスノーケリングタイムです。
晴れているので、海中景観も輝いて見えます。

午後は、滝之浦の岸寄りを走りました。
昨日あった滝は、全て枯れて無くなっていました。

弟島の黒浜まで行きましたが、その先は海が悪いために引き返します。
今日も滝之浦のバラ沈で、スノーケリングとアフタヌーンティータイムをとりました。
バラ沈というポイントは繋ぐブイによって海中の様子が異なるので、2日連続ご参加の方もお楽しみいただけます。
今日は、トビエイやホワイトチップも見られました。

2016_11_04_5夏に比べると、陽が傾くのが早く、太陽光も弱くなりました。
斜めになった優しい光を浴びながら帰港しました。

荒れた海況では、イルカたちはヒトが行けない場所で波乗りをして遊んでいることが多いです。
でも今日は、スノーケリングに慣れたお客様ばかりで、波もあるけど景観がキレイなところでスイムができました。

そろそろザトウクジラもの噂も聞こえてきました。
イルカとクジラどちらも楽しめる小笠原の冬がもうすぐ始まります。(NAOMI)