ミナミハンドウイルカ
ー Indo-Pacific Bottlenose Dolphin ー
ミナミハンドウイルカは、体長2.5m、体重300kgで、小笠原群島の沿岸域に生息しています。
よく水族館で飼育されているハンドウイルカよりもやや小柄で、くちばしが長く、成熟するにしたがってお腹に斑点の模様が現れます。
小笠原には、300頭ほどが生息してるのではないかと推測しています。
通年、父島列島・母島列島・聟島列島を行き来しています。
1頭でいたり5頭でいたり20頭でいたり、群の数はさまざまで、ごくまれに100頭以上になることもあります。
ずっと一緒に行動しているのは授乳中の子どもと母親で、それ以外のイルカたちは、離合集散を繰り返しています。
中には、いつも一緒にいる「仲良しイルカ」もいるようです。
小笠原のミナミハンドウイルカは、他種に比べて、行きかう船やヒトに慣れているので、ドルフィンスイミングの対象にもなっています。
ヒトが水中に入ったときの反応は、そのときによって違います。
神経質なイルカや機嫌が悪いイルカもいますけど、ヒトと並んで泳いだり回って遊んでくれたりするイルカもいます。
26年前と比べても、よりヒトに慣れてきた印象があります。
今では、私たちに最も近い存在のイルカともいえます。