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セミクジラ
ー Right Whale ー
セミクジラ

セミクジラセミクジラは、体長16〜17m、体重60tのクジラです。

黒く、ずんぐりしています。
背ビレはなく、背中が美しいという意味のセミクジラ(背美鯨)と名付けられました。
おへその辺りに白い模様がある個体もいます。
上下の顎にこぶ状の隆起があり、個体識別ができます。

V字型のブローが特徴です。

ブリーチ・ペックスラップなど、活発な行動をすることもあります。

セミクジラかつては全世界に分布していましたが、遊泳速度が遅く、死ぬと浮くために、捕鯨の最適種として乱獲されました。
20世紀はじめには、全世界で数百頭にまで減ってしまいました。

現在、セミクジラの分布や繁殖海域については全く解っていません。
西部北太平洋域の生息数は300頭くらいと推測されています。

小笠原では1990年に戦後初めて目撃され、93年に二度目、そして96年に三度目でした。三回ともザトウクジラのウォッチングシーズン中で、ザトウと一緒にいたこともあります。
2014年には、母島沖で目撃されました。


今後も遭遇の機会が増えれば、セミクジラの生態が次第に判明していくかもしれません。

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