オキゴンドウ
ー False Killer Whale ー
オキゴンドウは、体長5mくらいのクジラです。
全身が黒色です。丸くやや小さめの頭で、くちばしはありません。
細長いからだつきなので、「キュウリゴンドウ」と呼ばれることもあります。
マグロ漁をしているところへ現れて、マグロを横取りしたり傷つけたりするので、漁師には嫌われているようです。漁師は、オキゴンドウを「シャチ」と呼びます。
温帯と熱帯に生息し、生息数は多いようです。
数十〜数百頭の群で行動しています。
ときに、ハンドウイルカなど他の鯨種と一緒にいることもあります。
外洋性なのですが、小笠原では、まれに、沿岸域でも目撃されることがあります。
1995年4月にSea-Tacが会ったときは、南島の南西数キロの海域でした。
オキゴンドウとハンドウイルカが一緒で、少し離れてハシナガイルカの群もいて、そして向こうにザトウクジラのブローがある、という凄い光景でした。
このときのオキゴンドウの群れは、船と併走してくれました。
水中に入ると、興味津々に近づいてきました。大きな眼で、ヒトを観察していました。
その後も、まれに外洋域で出会っています。
船首波にも乗り、鳴き声が賑やかです。
ゴンドウ類の中では、オキゴンドウがもっとも遊び好きで活発なようです。
飼育環境に馴れやすく訓練しやすいので、水族館でも飼われて、ショーの人気者にもなっています。