閉じる
コビレゴンドウ
ー Short-finned Pilot Whale ー
コビレゴンドウ

コビレゴンドウコビレゴンドウには、タッパナガとマゴンドウの2つのタイプがあります。

どちらも全身が黒く、頭は樽型で体高があり、くちばしはありません。タッパナガは、体長7m、体重3t、背ビレの後ろに鞍型の白い模様があります。マゴンドウは体長5m、体重1t、背中の白い模様はあまり目立ちません。

温帯から熱帯にかけて分布しますが、それぞれの生息域はやや異なり、タッパナガが北方型でマゴンドウが南方型です。小笠原で見られるのは、南方型のマゴンドウです。

日本近海での個体数は、タッパナガが約5,000頭、マゴンドウが約53,000頭と推定されています。

コビレゴンドウ小笠原では、外洋域でコビレゴンドウの群れに会うことがあります。
数十〜数百頭の群で行動しています。

ゴンドウ類の中ではもっとも体高が高く、筋肉質です。
複数頭がまとまってゆうゆうと泳ぐさまは、なかなか迫力があります。
尖った背ビレは、年齢と共に丸みを帯び、成熟した雄の背ビレは幅広く丸々としてます。

ほとんど船首波には乗りませんし、ジャンプもしません。
船を近づけようとすると、避けて逃げがちです。

コビレゴンドウヒトが水中に入っても、すぐに逃げてしまいます。
どうやら、大きな体の割には神経質のようです。

通常の生息域は外洋域ですが、97年1月には二見港の外で大群が見られましたし、00年2月にも西島のあたりで見られています。何のためにこんな浅いところまでやってくるのかは、全く解っていません。

その太い体つきと群れの大きさで、なかなか見応えがあるクジラです。

閉じる