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アカボウクジラ
ー Cuvier's Beaked Whale ー
カズハゴンドウ

アカボウクジラアカボウクジラは、体長7mくらい、中型のクジラです。
体色には個体差が大きく、灰茶色・灰黒色・灰桃色などさまざまです。
背中の後ろ寄りに、小さな背ビレがあります。

外洋の深海域に生息していて、通常は1〜10頭でいます。
警戒心が強く、船が近付くとすぐ潜ってしまいます。潜ると、40分以上も浮上してきません。
アカボウクジラ科は、マッコウクジラに次いで深く潜れる鯨類です。

Sea-Tacでは、97年の初確認を皮切りに、年に2・3回、外洋域でアカボウの群に出会っています。

アカボウクジラ海の上では、その体色の違いがひときわ目をひきます。中には、背中一面が白い傷だらけの個体もいます。

初めて会ったときは、クジラが舳先まで近寄ってきたので、水面下の頭のかたちもはっきり見えました。頭の先がちょっと尖っていました。
数頭をきょろきょろ見ているうちに、尾も上げず、いつの間にかいなくなってしまいました。

2回目のときは、一度近くに姿を現したかと思うと、そのまま潜ってしまいました。

それ以後も、船が近くへ寄る前に潜ってしまうことが多く、かなり神経質なようです。
アカボウクジラ見つけたと思うとすぐいなくなるアカボウは、お客様全員が確認はできないことがほとんどで、スタッフ泣かせのクジラでもあります。

日本では、相模湾・北海道南部・日本海北部など、広い範囲でのストランディングが記録されています。
小笠原でも、父島にストランディングしたのが確認されています。

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