カズハゴンドウ
ー Melon-headed Whale ー
カズハゴンドウは、体長2.5mの、ゴンドウ系クジラです。
全身は黒っぽく、お腹に白い模様があります。
吻先はやや尖っていて、くちばしはなく、くちびるは白です。
熱帯と亜熱帯の外洋域に生息していて、まれに温帯域にも出現するようです。
日本近海では、九州以南に分布していて、沖縄でもよく見られると聞きます。
小笠原の外洋域でまれにカズハゴンドウに会いますが、たいてい、100頭以上の大きな群れです。
ハンドウイルカなど他の鯨種と一緒にいることもあります。
2004年にSea-Tacが会ったときは、数十頭のカズハゴンドウがDancing Whaleをとり囲み、いっせいに頭を突き出してこちらを観察していました。
海面上が黒い尖った三角の頭だらけなのは、面白い光景でした。好奇心が強いのでしょうか。
いっぽう、船が近づこうとしても、嫌がってどんどん泳ぎ去ってしまうこともあります。
大きさやかたちがユメゴンドウによく似ていますが、ユメゴンドウよりは大きな群れをつくります。
海上での同定には、頭の部分を確認するしかありません。
頭を出さずにただ泳いでいるときは、同定に手間取ります。
海外や本土でのカズハゴンドウの集団ストランディングのニュースが流れることがありますが、その生態や個体数はまだ解っていません。