今日は、某大学のチャーターツアーです。
若い学生さんがおおぜい乗船されて、賑やかに出港しました。

すぐに、沖にブローを見つけました。
タコ岩沖で、交尾集団のクジラたちがいました。
1頭の雌を追って、3頭の雄が我こそはと先を争いながら泳いでいます。
深く長く潜ることもなく、どんどん移動していきます。
彼らは、いつどこでどうやって決着が付くのでしょうか。


次に会ったクジラは、どうも動きがコドモっぽいです。
今年生まれにしては大きく、見守っていても母クジラが近くにいるわけでもありません。
さては、去年生まれのクジラでしょうか。
母クジラから乳離れしたばかりかもしれません。
小笠原で独り立ちして、これからたくましく生きて欲しいものです。

瓢箪島の北で、またザトウクジラがいました。
一度もぐると、なかなか浮上してきません。
「典型的なクジラの呼吸間隔は10分から15分です。
すでにもう14分経ちましたから、そろそろ出てきそうですけど」とお話ししていたら、ブフォーーー!
島を背景に近くに浮上してきたクジラ、さすがに大きいです。


兄島海域公園キャベツビーチでランチにしましょう。
それぞれお弁当を広げながら、サカナウォッチです。
次の機会にはスノーケリングもしていただきたいですね。


南島を目指して走っていたら、ん?ブローですね。
どうやら、親子クジラのようです。
ウォッチしようと船を停めると、あらあら、クジラたちが近付いて来ちゃいました!
子クジラが水面に顔を出して寄ってきました。
きゃぁ、近い!!


子に続いて、母クジラも水面に浮いたままで寄ってきちゃいました。
子クジラよりもでっかいその全身が、間近です!
凄い、凄い!!


うわ! そこでフルークを上げますか!!
ぶつからないでーーー!
ゆっくり潜った親子は、そのまま船の真下を通過していきました。


と思ったら、今度は船のすぐ後ろで母クジラが口先を出してきました!
こちらの様子を伺っているのでしょう。
顎についているたくさんの突起がよく見えます。
好奇心の強い親子クジラには、歓声を上げている私たちがどう映ったのかしら?


この親子に後ろ髪を引かれながらも、そろそろ南島へ向かわなくては。
喫水の浅いボートに乗り換えて、サメ池から上陸しました。
うねりがあり、扇池では波が大爆発してました。
これはこれで、派手な景観ですね。


船に戻り、ハートロック前でそれぞれ記念撮影をしました。
二本岩の東に、またブローです。
あ、この背ビレはさっきの親子ですね。
近付くと、子クジラがブリーチを始めました!
跳び上がってはぺたんと落ちる、いかにもコドモらしいブリーチですが、この子ったら跳びながら船に近付いてきます。
近くで跳ばれると、コドモながらも迫力があります。


舳先を通過すると思ったら、うわ、そこで跳びますか!!
この母にしてこの子あり、近くでアクティブなのは嬉しいけど、ちょっとコワイかも・・・。
あまりにも近くて、ファインダーからはみ出ちゃいました。


いやぁ、この親子には存分に楽しませてもらいました。
また遭いたいわぁ。

二見湾内でちょうど出港するおがさわら丸を見送ってから、青灯台に戻りました。
今回は大学の船での来島でしたけど、次はぜひおがさわら丸で、プライベートでもいらして下さいね。