Contents ★三代目おがさわら丸★
★新旧交代★
★ザトウシーズン★
★イルカの獲物★
★マンタスイム★
★夏のツアー★
★2016フォトコンテスト★
★Tomocolumn 33「おが丸への思い」★
★ははじま丸★
★送信停止のご連絡★
こんにちは、TOMOKOです。
いよいよ、新しいおがさわら丸がお目見えです!
梅雨が明けた小笠原で、また新たな章が始まります。
それに合わせて、ニューズレターの配信方法も変更しました。
今号からは写真もご覧頂けるようにしましたので、これからもご愛読下さいね。
★三代目おがさわら丸★
二代目おがさわら丸が6月で引退し、7月からは三代目おがさわら丸が運航します。
それに伴い、さまざまな変化があります。
まず、運航時間は、これまでの25時間半から24時間へと短縮します。東京出港が11時30分となり、遠方から乗り継ぐかたにとって便利になりました。父島出港は15時30分で、父島滞在時間が長くなります。楽しみかたが増えるかも?
客室の設定や仕様も変わりました。2等和室・2等寝台・特2等寝台・1等室・特1等室・特等室と分かれます。それぞれ、以前よりはプライベートスペースや荷物スペースがあり、居心地が良くなってます。
運賃も変わり、新たに、個室貸し切り料金や3名利用割引料金の設定もあります。
予約については、インターネットでの受付も始まりました。
乗船当日は、搭乗券がQRコードによる管理となり、人名票の記入は必要ありません。
詳しくは、小笠原海運のホームページをご覧下さい。(TOMOKO)
http://www.ogasawarakaiun.co.jp/feature/index.html
★新旧交代★
6月21日、新しいおがさわら丸が試験航海として父島にやって来ました。
一目見ようと桟橋に行き、その大きさに改めてビックリ。6700トンだったのが、11000トンにもなりました。20m長く、1フロア高くなってます。乗客定員も、769名から894名に増えました。
カラーリングは、先代を踏襲した白い船体に、赤と青の縞模様がアクセントです。美しくも堂々としたその姿に、ワクワクさせられました。
このときのおがさわら丸は、離着岸の練習を繰り返して、翌日出港していきました。
そして26日には、2回目の試験航海として、関係者や貨物などを乗せて入港しました。
ちょうどこの日は、二代目おがさわら丸の最後の父島出港日でもあります。
たくさんの思い出を紡いでくれた二代目への気持ちをこめて、大勢の島民が桟橋に集まりました。おがさわら丸と船長への感謝を表すセレモニーのあと、南洋踊りにボニン太鼓も披露されました。桟橋は、乗り込む人、見送る人、おが丸への別れを惜しむ人で大賑わいです。
二代目おがさわら丸は、いつもよりも長い長い汽笛を鳴らして出港していきました。併走する見送り船も多く、それぞれに島民と観光客が乗り込んでいます。
二見湾を出たおがさわら丸は、その沖で、ちょうどやって来た三代目おがさわら丸とすれ違いました。二代目が汽笛を鳴らし、三代目がやはり汽笛でそれに応えます。
こうして、新旧のおがさわら丸は、見送り船とウエザーステーションから見守る人々の前で、その役目を交代したのです。
新しいおがさわら丸は、颯爽と湾内を走り、さっきまで二代目がいた桟橋に着岸しました。
19年間、本当に有り難う、前のおがさわら丸!
これからどうぞ宜しくね、新しいおがさわら丸! あなたもきっと、皆から愛されるはず。(TOMOKO)
★ザトウシーズン★
5月も半ばを過ぎると、父島列島沿岸でザトウクジラの姿は見られなくなりました。北へ移動したザトウたち、今頃は、半年にも及ぶ空腹をいやしてる頃でしょうか。
小笠原では、今シーズンも多くの子クジラが産まれました。やんちゃ盛りの子クジラの愛らしい行動は、いつでも微笑ましいです。
子クジラが、母クジラやエスコートクジラを真似て、懸命にフルークを上げて潜ろうとするのだけど、どうにもヘタッピで、上げかけたフルークがぺたんと横に倒れてしまいます。ようやく潜っても、まだ息が続かないらしく、すぐにプハッと浮上してきます。
また、母さんクジラの頭の上に乗って遊んでいる子クジラもいました。母クジラの頭と交差した横向きに乗り、尾ビレや胸ビレをぱたぱた振っています。「ママ、かまって~!」とでも甘えていたのでしょうか。母クジラも、頭をゆっくり上下に動かして、そんな子クジラをあやしてるようです。
まだ小さい子クジラだから何もできないだろうと油断してウォッチしていたら、いっちょ前にブリーチを始めて私たちを驚かす子もいました。
子クジラがいつまでも暴れてると、それを叱るのか、それとも見本を見せるのか、母クジラがいきなりブリーチすることもあり、そのオトナの迫力には圧倒されます。
母クジラと交尾しようとオス同士が激しく争い、ペダンクルスラップやヘッドスラップの大きな音が響き、荒々しいブローだらけになってる場で、「オジサンたちが集まってきて楽しそう!」と興奮して群れの中で跳んだり跳ねたりしてる子クジラには、怪我をしないかとハラハラさせられます。
そんな子クジラたちは、無事、北の採餌海域に辿り着いたでしょうか。オトナのザトウたちも、それぞれが生まれ故郷での目的を全うしたのかしら。
いっそう逞しくなった元気な姿を、また来シーズンに見せて欲しいものです。(NAOMI)
★イルカの獲物★
ドルフィンスイムのとき、イルカがサカナをくわえているさまをよく見かけます。
私たちが水中に入ったときにはもうサカナを囓っていることもありますし、スイムの途中でいつの間にかサカナを捕っていることもあります。
例えば、先日、11頭のミナミハンドウイルカにエントリーすると、1頭が何かをくわえていました。サカナでしょうか? でも、いつもくわえているハギやハタのような地味な色ではなく、ずいぶん鮮やかです。よく見ると、なんと、大きな青いブダイでした。
捕らえたばかりなのか、丸々したブダイはそっくりかたちのままですが、がっしり噛みしめられていて身動きできません。
たいていはすぐ噛みちぎってしまうイルカなのに、このときは、ブダイをくわえながらヒトに近付いてきました。周りにいるひとりひとりに、まるで見せびらかすように寄ってきます。
スイムのあとは船上からウォッチしたのですが、やはり何度も舳先に寄ってきて、船上の人にブダイを見せているようです。
このイルカにとって、よほど自慢できる、会心の獲物だったのでしょうか。
時に、水中で器用に皮を剥いてハギを食べていたり、細長いダツをふたつに折って飲み込んだりと、イルカの食事の仕方はさまざまで、興味深いです。
次は、どんなサカナがイルカの食卓に乗るのでしょうか? (NAOMI)
★マンタスイム★
ツアー中になかなかイルカが見つからなくても、船上で油断は禁物です。父島列島の沿岸域では、イルカだけでなく、マンタと出会うチャンスもあるのです。
マンタ(オニイトマキエイ)は、幅が4メートルにもなる大型のエイです。
小笠原近海に生息していて、春には二見湾内で採餌している姿を見られます。夏には、入り江や浅瀬でホバリングしている姿があります。海面下に黒く菱形の影が現れたら、それはマンタかもしれません。
さあ、マンタスイムのチャンスです!
「マンタです!」というスタッフの声を聞いたら、すぐに泳ぐ準備をしましょう。マンタは魚類ですから、呼吸のために浮上はしません。潜ったらそれきりです。だから、潜ってしまう前にエントリーしたいのです。水面下の影を追うので、逆光に入っても見失います。一秒でも早く、スタッフに続いて、静かに海に滑り込みましょう。
水中のマンタを見つけても、潜らないでください。マンタはイルカとは違い、ヒトと遊びはしません。ヒトが潜ると、怯えたマンタは素早く逃げ去ります。海面からそーっとマンタを追うだけにしましょう。
マンタスイムは、ドルフィンスイムよりも慌ただしいかもしれません。それでも、海を舞うように泳ぐマンタを見たら、その大きさと優雅さにきっと惹かれることでしょう。もしかしたら、ひっくり返って白いお腹を見せながら、マンタもこちらをウォッチするかもしれません。
夏ならではのマンタスイム、ぜひ体験なさいませんか。(NAOMI)
★夏のツアー★
夏の予定はお決まりでしょうか?
Sea-Tacでは、7月から9月までは、ドルフィンスイムツアー、マッコウウォッチ&ドルフィンツアー、スノーケリングレッスンツアーを催行します。具体的なスケジュールとツアー内容は、ホームページでお確かめ下さい。
http://sea-tac.jp/ecotour/costs/schedule/7月の日程/
また、サマーフェスティヴァルのスケジュールも公表されてます。8月3日から9月3日までの一ヶ月間、さまざまなイベントがあります。
大人気の盆踊りは、8月12日から14日、花火大会は、13日です。
昨年、台風の影響による混乱でおいでになれず涙を呑んだハードリピーターさんたちが、2年越しの鬱憤を晴らそうとさぞさぞ踊り狂うことでしょう。恐ろしい、もとへ、楽しみにしています。
おがさわら丸も新しくなり、この夏はいっそうの混雑が予想されます。どうぞ、ツアーのご予約はお早めにお願いいたします。
http://www.ogasawaramura.com/topics/20160618_944.html
★2016フォトコンテスト★
小笠原村では、小笠原諸島の自然と人の素晴らしさを広く発信するため、フォトコンテストを開催します。
マリン(海)部門・フィールド(陸)部門・ヒューマン(人)部門のうち、どれかを指定してご応募下さい。
最優秀賞には、賞金のほか、おがさわら丸往復ペア乗船券ももらえます。〆切は、2017年1月13日です。
詳しくは、以下のアドレスへ。
http://www.vill.ogasawara.tokyo.jp/sankan/
★Tomocolumn 33「おが丸への思い」★
東京と父島を結んでくれたおがさわら丸が、6月27日の東京竹芝着岸を最後に引退しました。
19年前、その二代目おが丸(と、ここでは愛称で呼ばせてね)に初めて乗ったとき、それまでの先代おが丸と比べて、なんと美しく、なんと便利な、と感激したものです。中でも、洗面所の自動水栓は、これこれ、こういうのが欲しかったの!と印象に残っています。携帯電話のない時代ですから、衛星回線の公衆電話も有り難かったです。
このおが丸は、22~23ノットという日本で最速の貨客船でもありました。波にも強く、台風のために伊豆七島への船が軒並み欠航になっても、おが丸だけはゆうゆうと出港してくれて、離島にとって本当に心強い味方でした。
最初のおが丸では、ペットは屋外デッキの檻に入れざるを得ず、先代ヴァルが初めて乗ったとき、夜中に様子を見に行ったら、吹きすさぶ雨にぐっしょり濡れていて、どれほど切なかったことか。それも、二代目おが丸ではクーラー完備のペット室になり、ずっとそばに寄り添えました。
長い船旅では、いろいろな出会いもありました。ツアーで顔を合わせた観光客同士が、帰りのおが丸上で意気投合し、お友だちになったという例も多いです。次のときにはご一緒に小笠原へいらっしゃったりして。そのままゴールインしたカップルも、何組もいらっしゃいます。おが丸ほど月下氷人の役を果たした船はないかもしれませんね。
二代目の姿がなくなっても、私をはじめとする大勢のおが丸への思いはそれぞれの胸に残ります。そしてこれからは、三代目のおが丸が新たな出会いや思いを繋いでくれるはずです。(TOMOKO)
★ははじま丸★
ついついおがさわら丸の話題ばかりを載せてしまいましたが、ははじま丸も6月で引退し、7月1日から新しいははじま丸になります。
こちらも大きくなり、設備や等級設定、乗船料が変わります。試験航海のははじま丸を見たときは、「え? これは、おが丸だっけ!?」と思ったくらい、素敵な船になりました。
これまでの「揺れる」汚名は返上です。母島までの旅も大いに楽しんでください。
★送信停止のご連絡★
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