「ありがとう!おがさわら丸ははじま丸キャンペーン」は、まだまだ続きます。
5月31日は、西之島クルーズが催行されました。
曇天の中、おがさわら丸は、200名を越える観光客と島民を乗せて、9時に出港しました。
桟橋でのお見送りは、2名のみという、珍しい少なさです。
船内ではレクチャーも行われ、立ち見も並ぶ、満員の大盛況でした。
海況も穏やかで、12時過ぎには西之島が見えてきました。
噴火前の姿を知ってる者としては、その大きくなったこと、高くなったことに驚きです。
以前より10倍もの大きさで、140mにもなるきれいな山型の島です。
おがさわら丸は、火口の中心から2kmの距離を保って、島を周回します。
噴煙は出ていませんが、ちょっと前に降った雨が水蒸気となって立ち上っていて、いかにも火山らしく見えます。
硫黄で黄色く染まった山肌もわかります。
溶岩が海に流れ込んだ島の縁は、波で削れて、断崖絶壁となっています。
このあと、長い年月を経て、島は少しづつ小さくなるはずです。
それでも、少し残った旧西之島の部分で、逞しく海鳥たちが繁殖をしています。
2羽のアオツラカツオドリが、船を追いかけてきました。
これ以外にも、アカアシカツオドリ・若いアオツラカツオドリ・カツオドリ・クロアジサシ・セグロアジサシ・オオアジサシ・オナガミズナギドリと、代わる代わる船の回りにやって来ます。
おがさわら丸は、右に旋回してるので、右舷デッキは、鈴なりの人です。
それぞれが、カメラやビデオを構えています。
いつもは入れない前部デッキや後部デッキも開放しました。
広々としたスペースで、のんびり島ウォッチです。
ゆっくりほぼ2周したおがさわら丸は、西之島に別れを告げます。
と思ったら、あら、アカアシカツオドリがついてきちゃいました。
おが丸にただ乗り? あなたたちは、父島クルーズ?
帰りは、自分で飛んで帰ってね。
父島からほぼ真西に行って帰ってくるという、めったにない航跡図となりました。
東京コミュニケーションアート専門学校
エコ・コミュニケーション学科
海洋生物保護専攻の高田雅史です。
お世話になっております。
西之島にはカツオドリの営巣や抱卵が船から眺めることが出来ると聞きましたが、今回のクルーズでは卵や雛は確認出来たかどうか伺いたいです。
西之島の中心から2km圏内への立ち入りは禁止されているので、船上からは卵や雛は確認できませんでした。