秋晴れの清々しい天気です。
さすがに、小笠原でも朝晩はやや冷え込むようになりました。

出港して、まず南島へ向かいます。
西からうねりが入っていたので、扇池の海況を見ようと寄っていくと、目の前にミナミハンドウイルカの背ビレが現れました。
早速、泳ぐ準備をします。が、潜ったきりなかなか現れず、見失ってしまいました。
南島の西側を探しましたが見つけられず、諦めかけたところ、島の南側でようやく確認できました。
次こそ、タイミングを逃さずにエントリーしましょう。

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イルカたちは船を嫌がって神経質なのかと思ったら、そんなことはないようです。
6頭のイルカが、真っ直ぐ私たちへ泳いできます。
そのうちの1頭が、ヒトの周りをくるりと回っては、他のヒトにもくるり、また違うヒトともくるり、と万遍なくチェックしています。
いったい何を見ているの?

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これでスイッチが入ったのか、2回目からのエントリーではフレンドリーになりました。
そのアダルトともう1頭が、近寄ってきては、ヒトと絡んで遊びます。
こちらが息継ぎに浮上すると、イルカもついてくるほどです。

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1頭が通り過ぎたあとにもう1頭が来るので、油断できません。
イルカは瞳をこちらに向けて、遊ぶの?遊ばないの?と聞いているようです。

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水温も高く、海も青く、心地よいです。
皆さまそれぞれが、それぞれのイルカとのスイムをお楽しみいただけました。

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スイムのあとは、ハートロック背景に写真を撮り、ジニービーチ・ジョンビーチの前を通りました。
10月も後半ですが、まだ水は青く、透明度やいよいよ増しています。

あらためて扇池を覗いてみましたが、やはりうねりの影響で大きな波が起こります。
安全を考えて、今回は上陸を諦めましょう。
南島から離れ、船は北に走りました。

兄島海域公園のキャベツビーチでランチとスノーケリングタイムです。
のんびりしたウミガメがいて、カメスイムもできました。
が、キャベツビーチは人気ポイントなので、ほかの船もやって来ました。
私たちはブイを譲って、海中景観が異なる滝之浦のバラ沈に移りました。
ここでも、スノーケリングを楽しみます。

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午後は、島の西側を北上しました。
弟島黒浜のあたりでこちらに向かってくるハシナガイルカを見つけました。
ずいぶん多く、100頭ほどいるでしょうか。
子イルカが多く、群れ全体もアクティブです。
ポーポイジングをしながら南下しています。

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オトナは見事にスピンジャンプを決めてくれます。
その横では、子イルカが小さな体全体を使って懸命にジャンプを繰り返しています。
その可愛らしさに、微笑んでしまいます。
やっぱりオトナとコドモでは、同じジャンプでも印象が異なります。

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数頭まとまって船首波にも乗りにきました。
凪いだ海面では、スマートで美しい姿がより際立ちます。

たっぷりハシナガウォッチしたあとは、西島を回り、父島の東側を走ってから、釣浜に停まりました。
ここでも皆さん時間ギリギリまで泳がれています。

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日没もだいぶ早くなりました。
傾いた陽を眺めつつ、帰港しました。

ミナミハンドウイルカ、ハシナガイルカともコンディションが良く、恵まれた一日になりました。(NAOMI)