ドラマチック

今日も、雨の予報が外れました。
薄日が差して、海も青く輝いてます。

出港してすぐにイルカ情報をもらいました。
野羊山沖でミナミハンドウイルカです。
さっそくスイムしましょう。
水中に入ると、3頭がまっすぐ来て、横を通過していきました。
お急ぎモードらしく、どんどん南下しています。

近くに別の群れがいるとのことで、そちらに移ります。
ゆっくりしていた6頭のミナミハンドウですが、こちらも次第に早くなります。
水中では、やはりまっすぐ来て、横や下を通過していきます。
顔馴染みのマダムやライティもいるけど、今日は遊ぶ気分じゃないらしい。
さーっと去って行きました。

南島へ、扇池から泳いで上陸しました。
そろそろ日射しが強くなっているので、自然観察路を歩く前後に泳ぐのが気持ち良いです。

ジニービーチとジョンビーチを通ってから北上していたら、野羊山沖で背ビレを見つけました。
またミナミハンドウイルカです。
今度は13頭がまっすぐやってきます。
通り過ぎ際にこちらを見ているのだけど、そのまま泳いでいきます。
メッカやジョーという、遊び好きのイルカも知らん顔でした。
今日はどのイルカも急いでるようです。
もっと南のほうで、イルカの集会でもあるのかしら。

兄島瀬戸の西で、ハシナガイルカがいました。
50頭くらいがやや広がっていて、交互に浮上してきます。
船にも寄ってくるし、時々ジャンプも見せてくれます。
中には、小さい子イルカもいますね。

兄島海域公園キャベツビーチでランチをとりました。
食後は、スノーケリングです。
せっせと潜る練習をされてるかたもいらっしゃいました。
スノーケリングは慣れなので、泳ぐほどにお上手になられます。

弟島の北の鼻にザトウクジラがいると聞き、向かいました。
けれど、なかなか見つけることができません。
4隻でそれぞれ探し回って、ようやくブローを確認しました。
アダルト2頭で、ブローのあと、フルークを上げて潜っていきました。

他の船はそれで離れていきましたが、せめてもう一度見たいと、本船は残りました。
幸い、潮波の中、案外近いところに浮上してくれました。
揃ってのブローからフルークアップまでが、よく見えました。

それでは、そろそろ戻ろうかというとき！
いきなり、目の前でペダンクルスラップ！！
尾ビレを振り回して水面に叩きつけ、大きな音と共に派手な水しぶきが上がりました。
きゃぁ、凄い！

いやぁ、最後でアクティブなザトウを見られて良かったですね、と、舳先の皆さまに戻っていただいたら！
真正面で、ブリーチ！！
これまた突然で、撮れたのは水しぶきだけ･･･。

潮波で暴れ始めたクジラから離れたくないのだけど、振り向けば、孫島は遠いです。
いつの間にか、どんどん流されているのです。
海況は悪く、キャプテンがこれ以上は無理と判断しました。
船は向きを変え、皆さまには後ろを見て下さるようご案内したら、ブリーチを2回！
今度は、皆さま、見られたようです。

最後の最後に、実にドラマチックなザトウクジラでした。