小笠原の南東に、台風が発生しました。
幸い、島影の西側の海況にはまだ影響がありません。
出港していきなり、湾内でイルカの情報です。
境浦沖にミナミハンドウイルカが4頭いるようです。
早速、スイムの準備をしました。
イルカたちはそれぞれがばらけていて、スピードも速いです。
もしかしたら移動モードなのかもしれません。
彼らのタイミングに合わせて、私たちも海に入ります。
次第に、4頭がまとまりだしました。
私たちの真下を泳ぎ、ずいぶん近い距離でスイムすることが出来ました。
朝一番のドルフィンスイムを終えて、船は南島へ向かいました。
南東側のサメ池は荒れていますけど、西側の扇池は波もたいしたことはありません。
アーチの下を通り、泳いで上陸をしました。
私たちが一番乗りだったらしく、誰の足跡もない、プライベート状態の南島でした。
南島に上陸中、残ったリピーターさんたちはミナミハンドウイルカを見つけていたようです。
3頭がサンゴダストの上を悠々と泳いでいます。
ヒトと遊びはしないけど、イルカたちと並んで泳げたそうです。
透明度が良く、海底の景色もよく見えるところですね。
上陸組をピックアップした後、ジニービーチ・ジョンビーチを眺めます。
小港沖にハシナガイルカがいるとのことで、船を走らせました。
ハシナガたちは、穏やかな岸寄りで、ゆっくり休息モードです。
あちらに出たりこちらに出たり、向きが定まりません。
やや広がっていて、80頭ほどいたと思われます。
ご機嫌にジャンプする姿や、舳先に寄ってきて並走する姿も。
ミナミハンドウとは違うシャープな体つきがよくわかります。
最近はベビーラッシュなのか、子イルカもたくさん見られます。
母イルカにぴったり寄り添い、懸命に泳いでいるのが可愛らしいです。
お昼とスノーケリングタイムは、キャベツビーチで取りました。
色とりどりのサカナやサンゴたちに、皆さま夢中です。
休憩されるのかと思うと、またすぐに海にお戻りになっていました。
午後は、兄島・弟島の西側を通ります。
ちょうど弟島の黒浜あたりでスコールが襲ってきました。
逃げるように船をUターンさせ、西島を回り、浅沈へやってきました。
沈没船ポイントで、キャベツビーチとは景観が全く異なります。
スノーケリングで潜る練習にもぴったりです。
下の沈没船を目指して、何度もジャックナイフを繰り返されていました。
アフタヌーンティをとられたあと、イルカを探しながら帰港しました。
午後は、イルカの情報が全くありませんでした。
イルカたちは、荒れている東側で波乗りして遊んでいたのでしょうか。
台風の進路や影響が気になりますが、今日のところはイルカたちとの出逢いを大いに楽しめました。(NAOMI)