晴れて穏やかな海、さて、今日はどんな出会いが待ってるでしょうか。

朝早くにミナミハンドウイルカがいたという情報を得て、まずは北を目指しました。
瓢箪島から弟島まで捜し、孫島の手前まで行きましたけど、うーん、見つけられません。
方向を変えて沖に行ってしまったのかしら。

船上で日射しを浴びていたので、そろそろ水浴びしましょうかと、兄島海域公園へ停まりました。
器材を付けて、海に入ると、すぐサカナに囲まれて歓声が上がります。
次々とエントリーをなさってるところへ、イルカの情報です。
急いで皆さまに戻っていただき、西島へ走りました。

西島の沖には、ミナミハンドウイルカが3頭いました。
海に入ると、青に染まったイルカたちがまっすぐやって来ます。
そしてゆっくり横を通過していきました。


潜ってしまっても、その真上を付いていくと、次の浮上で並ばせてくれました。
休息モードらしく、ヒトと遊びはしませんが、深く潜りもしません。
皆さま、イルカの近くで泳いでらっしゃいました。


スイムのあとは、兄島海域公園に戻りました。
キャベツビーチに停まって、スノーケリングの仕切り直しです。
やはり、すぐサカナが集まってきます。


太陽の光を浴びて、サンゴも輝いてます。
サンゴの下には、水面とは異なるサカナたちがひっそり隠れていました。
潜っていって覗くと、「あ、見つかっちゃった!」と慌てて逃げ惑ってます。
脅かして、ゴメン、ゴメン、すぐ離れるから。


またイルカの情報があり、今度は南へ走りました。
南島の沖でハシナガイルカとミナミハンドウイルカです。
ミナミハンドウを目指して入ると、次から次へと15頭がやってきます。
並んで泳いでくれたり、横目で見ていたり。
ラビングをしている親子もいました。


透明度も良く、水温も高く、晴れて明るく、スイムには最高のコンディションです。
しかもイルカの数も多く、たっぷり楽しませてもらえます。


イルカたちはゆうゆうと泳いでいます。
群れがまとまることもあれば、少し広がることもありました。
イルカとの充実したスイムでした。


スイムのあとは、船上からウォッチしました。
あら、水中では気付かなかったけど、ライティが新しい傷を負っています。
何をして、こんなふうに皮膚が剥けてしまったのでしょうか。
早く治りますように。


ハシナガイルカとミナミハンドウイルカが代わる代わる船に近付いてきました。
おかげで、2種の違いがわかりやすいです。
元気にジャンプを見せるハシナガもいました。
ご機嫌のようですね。


さあ、それでは外洋域に走りましょう。
水深1000mラインを越えるまで30分かかりました。
水中マイクを入れると、すぐにクリック音が聞こえてきました。
そちらに向かい、じきにマッコウクジラのブローを見つけました。
1頭を見つけると、その回りあちこちにマッコウが浮上して来ます。


水面では、マッコウの頭の先が丸く見えます。
左前にある鼻の穴から斜め前にブローが上がります。


呼吸を繰り返してから、高く尾を上げて潜っていきました。
大きな尾からは、水の幕が流れ落ちます。
海底へ向かうマッコウクジラを見送って、帰港しました。


今日は、ミナミハンドウイルカ2群、ハシナガイルカ、マッコウクジラと、3つの種類にそれぞれ近くで出遭えました。
この良いコンディションの海が続きますように。