ツアー納め

2017年大晦日のツアーです。
例年、海が荒れがちな年末年始ですが、今日は穏やかで陽差しも暖かです。

湾内にイルカがいるとの情報をいただきました。
出港して間もなくで、慌ただしく準備をします。
2頭のミナミハンドウイルカが少し離れて泳いでいます。
1頭に狙いを合わせて水中に入りましたが、あっという間に泳ぎ去ってしまいました。
シャイなイルカかしらと思いながら2回目にエントリーしたら、さっきのが嘘のようにヒトと絡み始めました。

バラバラだった2頭がまとまり、近付いたスイマーと順番に回っていきます。
こっちで回ったら、あっちで回る。
その間にまだ慣れてないビギナーさんもイルカに追いつかれます。
最初の素っ気なさはなんだったの？と聞きたくなるようなフレンドリーさです。

そのあとも、ヒトに飽きることなく、たくさんのスイマーと遊んでいます。
目の前のイルカを追っているヒトをもう一頭が見上げてることも。
朝一番から、充実したスイムになりました。

スイムを終えると、近くでザトウクジラのブローが上がっています。
泳いだ後の身繕いもそこそこに、早速、ホエールウォッチングです。

クジラは10分間隔で浮上し、呼吸を繰り返します。
南へ動いていたこのクジラは、じきに西へ向きを変えました。
尾をぐーっと持ち上げて、深みへと潜っていきました。

船を走らせかけると、別の3頭のザトウクジラです。
今度は、15分間隔で姿を見せてくれます。
と、舳先近くに一頭がいきなり現れました。
どうやら、こちらを観察しているようです。
やや小さめなので、昨シーズン産まれのヤングクジラでしょうか。

このヤングが船に興味を示していると、他のアダルト2頭も浮上していきました。
3頭が揃うと迫力です。
船上では、夢中でシャッターを切るかたや目に焼き付けるかた、ウォッチング方法も皆それぞれです。
やがて満足したのか、クジラたちは船から離れていきました。

北上して、瓢箪島の北で2頭のザトウウォッチを見つけました。
今日は、どのクジラもキレイに尾を上げてくれます。
尾の裏側の模様も、これならわかりやすいです。

お昼はキャベツビーチに停まりました。
透明度は抜群で、太陽のおかげで水中も明るいです。
お昼を食べ終えた皆さまは、順々に泳ぎに行かれてました。

午後は、南島へ向かいます。
途中のそこここに見えるブローはスルーして、扇池を覗きました。
昨日の波の影響がまだ残っていて、アーチの下には大きな波が当たっています。
残念ながら、上陸は断念しました。

南側に回り込むと、そこは凪いでいました。
青空と青い海に挟まれて、赤茶色のハートロックがひときわ映えます。
ここで記念写真を撮りましょう。

ハートロック下には、2頭のクジラがいました。
動きがゆっくりで、呼吸も18分間隔とやや長めです。
もしかしら、お休みモードかもしれません。

ジニー・ジョンビーチ前を通って帰りかけると、またクジラです。
今日は、この時期にしてはずいぶんたくさんのクジラがいます。
ピーク時にはどれくらい増えるのか、そう思うと、今からワクワクします。

2017年は、今日でツアー納めとなります。
今年も多くのイルカ・クジラたちとの素敵な出会いがありました。
来年は、いったいどんな出会いが待っているのでしょう。
どうぞ、皆さま、良いお年をお迎え下さい。
そして、来る2018年のご来島をお待ちしております。(NAOMI)