風が強く、うねりの影響もあって、西側と南側は海況が芳しくありません。
今日はマッコウ海域に行く予定でしたが、島周りでのツアーに切り替えました。

出港すると、湾口にイルカがいます。
3頭のミナミハンドウイルカです。
子イルカが、母イルカの下からこちらを気にしています。
でも、まだヒトに寄ってくる勇気はない様子。
後ろ髪を引かれるような子イルカが、なんだか可愛らしいです。

でもやっぱり遊びたかったのか、子イルカはジャンプをし始めました。
水面から顔を上げると、跳んでいるのが良く分かります。
疲れたら、お母さんからミルクをもらいながら休憩です。
朝から愛くるしい親子たちでした。

穏やかな東に船を走らせ、巽湾へ行きます。
ここは最近マンタが多いポイントです。
早速見つけてスイムをしました。
動きは早かったですが、マンタスイムができるとは！とお客さまも大喜びです。

またすぐ、ヒレを見つけました。
マンタかと思ったら、なんとイルカです。
ミナミハンドウが1頭だけで泳いでいます。
尾ビレの左端に3本キズがある、よく見かけるイルカです。
ヒト目指して真っ直ぐ近付いて来ました。

ヒトと並泳し、通り過ぎても戻ってきてくれます。
とってもフレンドリーです。
潜っても、私たちの真下から興味深そうにこちらを見上げ浮上してきます。
目を合わせて泳ぐとは、まさにこのことでしょう。
濃密なロングスイムとなりました。

巽湾から出ようとしたところで、マンタです。
背中もお腹も黒い、ブラックマンタでした。
先ほどのマンタよりも大きく、迫力が倍増です。

後ろから近付くこともできました。
肉厚な身体で力強く泳いでいきました。

キャベツビーチでランチタイムです。
小さなアオウミガメが留まっていて、連日見ることができます。
カメに夢中になってしまうと、あっという間に流されてしまうので要注意ですね。

午後は、兄島を岸寄りに走って行きます。
ブラボーに、本日3枚目のマンタがいました。
先程のブラックマンタより小柄で、お腹側の色合いもポピュラーな白です。

白いマンタは、泳いでいる姿が優雅です。
白黒の違いだけで、受ける印象がだいぶ異なります。
口ビレを巻いて、背中に大きなコバンザメを2匹も付けていました。

釣浜でスノーケリングをし、帰港しました。
イルカも良かったですけど、今日のお客さまはマンタの方が感動されたとのこと。
思いがけない生きものとの出会いって、嬉しいですよね。（NAOMI）