長袖では汗ばむくらいの快晴の中、ドルフィンスイムツアーの出港です。

今日のお客様はスノーケリング初心者の方ばかりでしたので、出港してすぐ枝サンゴに船を停めました。
まずは、泳ぎの練習です。
器材の使い方の説明が終わり、では海に入りましょう、と言ったところへハシナガイルカの情報です。
練習を後回しにして、ハシナガのもとへ向かいます。

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二見湾の沖でハシナガイルカの群に囲まれました。かなり広がってるようで、あっちにもこっちにも背ビレが見えます。
船に寄ってくるイルカもいます。体を彩るグレーと黒と白の三色がはっきりわかります。
細長いクチバシから浮上してきます。
船首波に乗るイルカたちに、皆さま、夢中でカメラのシャッターを切ってらっしゃいました。

ハシナガと別れたら、また枝サンゴのポイントに戻って、スノーケリングの続きです。
船の後ろにあるバーに掴まって呼吸の練習をされてから、ゆっくり泳ぎ出します。
一面に広がる枝サンゴの群生は、幻想的な光景です。

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船を沖へ走らせていると、今度はミナミハンドウイルカの情報が入りました。
南島の西で、ドルフィンスイムです。
海に入ると、イルカたちは真っ直ぐこちらに向かってきます。
13頭ものイルカがまとまって、すぐ横や真下を通り過ぎていきます。
透明度も良く、ひときわ濃い青にイルカたちも染まっています。

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あちらのイルカを見ていると、後ろから別のイルカがこちらの顔を覗きに来ます。
あまりにも近すぎて、ファインダーからはみ出してしまいました。
ぶつかりそうになりながら、イルカと並んで泳ぎます。
先ほどの練習の甲斐もあり、どのかたも水中でのイルカたちをゆっくりご覧になってます。

南島の扇池を覗きましたが、うねりが入っていて、泳いでの上陸は無理でした。
ハートロックを背景に写真を撮り、ジョンビーチジニービーチの前を通ります。

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南浮磯の沖で、ハシナガイルカがいました。
さっきの群れとは違って、親子が多いです。
やや潜りがちでしたが、じきにまとまって泳ぎはじめました。
水中で見たミナミハンドウイルカと比べると、いかにも小柄です。
それでも、お得意のスピンジャンプを二度三度と見せてくれるイルカもいます。
着水のたびに、大きな水飛沫が上がります。

兄島海域公園のキャベツビーチで、ランチとスノーケリングです。
船上からも見えるカラフルなサカナたちに誘われて、お食事もそこそこに、次々と海に向かわれます。
休憩に戻られたかと思っても、またすぐ泳ぎにいらっしゃいます。
どんどんスノーケリングに慣れていらしてます。

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兄島の滝之浦では、捕鯨解体所の跡と崩れた座礁船がご覧いただきます。
その横の山肌には、グリーンアノール防止柵が長く続いています。
貴重なマイマイたちを絶滅の危機から救おうと、グリーンアノールの侵入を防ぐための柵です。
過去と現在との建造物は、それぞれが象徴的です。

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西側を北上し、弟島の手前から西島を回ります。
遠くに雨雲が見えると思っていたら、虹が出ました。
虹を見ると、何かいいことがありそうな気分になってしまいます。

滝之浦の浅場の沈船ポイントで、スノーケリングです。
朝から比べると、見違えるように上達なさってます。
イソギンチャクの中のクマノミを見ようと、潜るかたもいらっしゃいました。
アフタヌーンティを飲みながら、サカナ談義で盛り上がります。

傾いた夕陽を浴びながら、帰港しました。
イルカにたくさん出会えた、ラッキーな一日でした。