梅雨の名残か、すっきりしない空模様ですが、少しずつ雲は薄くなってきています。
午後には晴れてくるでしょうか。

二見湾を出て、野羊山を回ったところにミナミハンドウイルカがいました。
順番待ちをして、ドルフィンスイムのスタートです。
動きを予測して海に入ると、6頭のイルカたちがやってきました。
ヒトを嫌がることなく、まっすぐ下を通過していきます。

6頭はまとまっているときも、少し離れているときもあります。
ヒトと遊ぶ気はないようですが、野生の生き物のありのままの姿を近くで見られるだけでわくわくします。
親子が授乳している様子も見られました。

ドルフィンスイムを満喫した後は、南島に向かいます。
今日は海況も比較的穏やかで、扇池から泳いで上陸することができました。
波打際の岩場では、大きさも様々なヤドカリたちが忙しなく歩き回っていました。

 

白砂の浜には、ウミガメの上陸跡や産卵跡が増えてきています。
いよいよ産卵シーズン本番といったところでしょうか。
産卵のために掘り返された砂が、あちこちで小山のようになっています。
一方、ヒロベソカタマイマイの半化石は、近頃の風雨の影響か多くが砂に埋もれていて、見られる数はいつもより少なくなっていました。

日差しで火照った体を冷やしながら、また扇池のアーチを泳いでくぐって船に戻ります。
すると、近くにまたミナミハンドウイルカがいるとの情報です。
今日は朝から盛りだくさんですね。

船を走らせて近付いてみると、30頭ほどの群れが大きく2手に分かれているようです。
ミナミハンドウイルカにしては大きな群れです。
イルカ同士コミュニケーションを取り合っていて、水中は賑やかです。
先頭集団が通過してしまっても、後ろからまた別のイルカたちがやってきます。

ヒトに興味を持って近付いてきてくれるイルカもいます。
視線を合わせて誘うと、くるくる回って遊んでくれました。

イルカは、傷跡やヒレの欠け具合などから1頭1頭個体識別ができます。
今日はライティ、ラインという名前が付いている顔馴染みの親子にも出会えました。
何度かスイムを繰り返す中で皆さまも、「あの子はさっきも見かけたな」とお気づきいただけたかもしれません。

ジニービーチ、ジョンビーチの前を通って北に向かいます。
兄島海域公園のキャベツビーチでランチとシュノーケルタイムにしましょう。
透明度にも恵まれ、サカナやサンゴの美しさには見飽きることがありません。

午後は兄島・弟島の西側へ船を走らせ、西島をぐるりと回りました。
最後に滝之浦の沈船ポイントでシュノーケルです。
ここの沈船は比較的浅場に沈んでいます。
皆さまジャックナイフで潜っては、朽ちかけた船の様子をご覧になっていました。

今日は午前中に2群のミナミハンドウイルカとのスイムを楽しめました。
雲も流れて陽が差し込み、小笠原の海の青さを堪能できた1日でした。(KOKORO)