晴れて、海も穏やかになりました。

二見湾口から、もう、沖のあちこちにブローが見えています。
どこへ行こうか、と迷っていたら、あら、イルカです!
1頭のミナミハンドウが船首波に乗りに来ました!

クジラは後回しにして、まずは泳ぐ準備をしましょう。
でも、船が速度を落とすと、イルカはどこかへ行ってしまいました。
捜していたら、他船が、イルカがそちらの船首波に乗ってると知らせてくれました。
私たちが行くまで、そのまま波乗りさせてくれました。
おかげで、タイミング良く水中に入ることができました。
イルカがまっすぐやって来ます。


あ、ジョーですね。
口もとに大きな傷跡が残るジョーは、好奇心旺盛でヒトにも寄って来てくれます。
並んで泳がせてくれました。


ミナミハンドウの次は、ハシナガを見つけました。
10頭もいない、ハシナガイルカにしてはずいぶん小さな群れですが、やはり船に寄ってきます。
得意のジャンプもどきも見せてくれました。


その沖に、ザトウクジラとハシナガイルカが一緒にいるとの情報がありました。
なるほど、そちらにハシナガの本隊がいたのですね。
向かうと、ザトウクジラのブローが上がっています。
高いブローは、日射しを受けて虹色に染まります。


ハシナガたちは100頭以上いるでしょう、やや広がって移動していました。
右も左も、前も後ろも、背ビレの林立です。


船に近付いてくるハシナガもいました。
青い海にシャープな姿が映えます。


イルカを離れたとたんに、ザトウです。
3頭のザトウが、後ろから船を追いかけるようにやって来ました。
次々上がる鮮やかな虹色のブローの、なんて美しいことでしょう。


その先には、メイティングらしい群れがいます。
2頭のザトウに別の2頭が合流したようです。
頭を突き出したり、尾ビレを上げたり、威嚇し合ってます。


また別の2頭がやって来たと思ったら、どうやら去って行くクジラもいます。
入れ替わりが激しく、7頭以上はいたでしょうが、総数がわかりません。
船のすぐ前でも、荒々しいブローを見せました。


切れ目なく興奮のウォッチが続く彼らから離れて、ちょっと一息入れましょうか。
兄島海域公園に向かいました。
キャベツビーチに停まっての休憩です。
ランチをとってから、スノーケリングを楽しみましょう。

さあ、それでは午後の部です。
と、キャベツビーチのブイから離れたとたん、目の前にまたブローです。
2頭のザトウが東から西へ向かってきたようです。
どちらも綺麗に尾を上げて潜っていきました。


こんなに引っかかっていては、南島へ辿り着けません。
よほどのクジラでなければスルーして南へ向かうぞ、と決心したのに、沖でダブルブリーチが始まりました!
これは、寄らないわけにはいきません。
2頭のザトウが、代わる代わる、跳びます!


なんて南島が遠いことでしょう!
今度こそ、と、ブリーチクジラから離れて、あちこちのブローへは見向きもせずに、南へ走りました。
けれど、昨日までのうねりがまだ残っていて、扇池は荒れてました。
やはり上陸は難しいですね。

サメ池からハートロック、ジニービーチ、ジョンビーチと眺めて、沖双子岩の北にザトウです。
2頭のザトウが10分間隔で浮上します。
ブローを繰り返してのフルークアップ、尾ビレの模様がよくわかります。


クジラ三昧イルカ三昧のハッピーデイでした。
2月ならではのこんなツアーがしばらく続きますように。