次々に発生する台風の動きが気になりますが、西側の海はまだ穏やかです。

南島の南にいる他の船が、どうやらイルカを見つけたようです。
近付いてみると、大波の中にミナミハンドウイルカがいます。
この波では泳げないなと、船上からウォッチしました。
追ううちにイルカたちは波のないところに動いたので、スイムに切り換えましょう。
とは言え凪ではないから、自信のあるかただけ泳ぐことにします。

2016_05_25_2
海に入ると、親子1組とアダルトの5頭です。
白砂の上をゆっくり泳いでいます。
大きな眼が、ちょっと眠そうでしょうか。

2016_08_25_3
よく見ると、17日に会った、大きな傷を負ってる子イルカでした。
初めは母イルカがからだの下に子イルカを隠してましたけど、じきに警戒を解いてくれて、子イルカが泳ぎだしました。
子イルカの背中は、右側も大きくえぐられています。
こんな傷を負いながら、よく生き延びたものです。

2016_08_25_4
お腹にも、丸い大きな噛み跡がくっきり残っています。
それでも、子イルカは元気に泳ぎ、おっぱいを飲んでいました。
この試練を乗り越えたら、きっと、ヒトとも遊んでくれるはず。
きっとまた、遭おうね。

2016_08_25_5
イルカたちを見送ると、彼らの吐いたブローが浮いてきます。
青の世界に、次第に大きくなる泡の列が美しいです。

2016_08_25_6
南島は、サメ池も扇池も荒れていて、上陸できませんでした。
岩場に、珍しくカツオドリの母ドリとヒナが並んでいました。
ヒナは、餌をねだっているところでしょうか。
キミたちも、台風に負けないでね。

キャベツビーチでスノーケリングをしました。
さっきスイムをされなかったかたたちも、ここならゆっくり泳いでいただけます。
海面を漂っているだけでも、サカナが超接近してきます。

滝之浦の浅沈に移って、ランチ休憩にしました。
ここでも、スノーケリングをしていただけます。
バラバラになった沈船の回りには、サカナがたくさんいます。

2016_08_25_7
午後は、父島列島の西を北上しました。
孫島まできたけど、イルカの背ビレは見つけられません。
他の船からの情報もありませんでした。

滝之浦のバラ沈でスノーケリングをしました。
先ほどの浅沈より深めですが、サンゴの周りにサカナがいて、沈船まで泳ぐこともできます。

今日は、元気なお子様たちの見事な泳ぎっぷりが印象的でした。
親御様たちのほうが、お疲れ気味だったかもしれません。
また、ご家族でいらして下さいね。