新船・3代目おがさわら丸が、初めてお客様を乗せて父島に入港しました。
航海中は全く揺れなかったらしく、皆さま笑顔でピカピカのおがさわら丸から下船されていました。

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今日は空気が一段と澄み、ウェザーステーションから母島や聟島がくっきり見えていました。
さて、新船のように、私たちも晴れ晴れしくツアーに行きましょう。

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出港してすぐ、潮が高いうちにと、ボートを乗り換えてサメ池から南島に上陸しました。
好天の凪で、東尾根からはいつも以上の絶景が待っていました。
見飽きたはずのガイドの私でさえ息を呑む美しさでした。
思わず、お話の区切りのたびに「キレイですね~」と言っていた気がします。
扇池の砂浜には、稚ガメの足跡が残っていました。昨夜、産卵巣から出てきたのでしょうか。
アーチから覗くと、そんな賑やかな南島の様子がうかがえます。

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その間、上陸せずに船に残られたかたたちは、いきなりイルカの背ビレを見つけていました。
さっそく水中に入ると、7頭のミナミハンドウイルカです。
あ、マダムがいる! 久しぶりだね!
寄っていったら、「何よ?」という目付きでこちらを見ていましたが、ずーーっと並んで泳がせてくれます。
すっかりロングスイムになりました。

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上陸組が船に戻ると、先ほどのイルカに改めてのスイムです。
青が眩しい海の中で、イルカたちがゆっくりしていました。
潮が大きく、イルカと一緒に流されながら泳ぐのも面白かったです。

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お昼とスノーケリングタイムは、ジョン沖でとりました。
テーブルサンゴが広がり、ノコギリダイやアカヒメジが群れているポイントです。
水温が上がったので、スノーケリングがとても気持ち良いです。

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ラピエの上には、カツオドリの姿もありました。
親ドリの横に、真っ白なうぶ毛のヒナもいます。
初めて見つけたときから、ずいぶん大きくなったかしら。
どうやらすくすくと成長しているようです。

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父島の東へ回りこみ、巽湾でハシナガイルカを見つけました。
30頭の群れが、船の側にまとまって浮上してきます。
潜ったと思っても、すぐに出てきて、舳先を行ったり来たりしています。
のんびりリラックスしているイルカたちです。

と、マンタのジャンプです!
近付くと、跳んだマンタはまだ水面下にいます。
チャンスとばかりに、マンタスイムです。
でも、このマンタはじきに潜ってしまい、やや遠目でのスイムとなりました。

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ちょっと遠くて残念だったかしらと思っていたら、また別のマンタを見つけました。
このマンタは、しばらく潜らず、それどころか泳ぐヒトの真下でくるっと裏返しになり、その真っ白なお腹を見せてくれました。
マンタも、上にいるヒトウォッチでしょうか。
写真ではわかりづらいですが、尾っぽがない特徴的な個体でした。

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ボックス沖でイルカの情報が入りました。
10頭との情報だったのですが、エントリーしてみると、なんと22頭ものイルカたちが私たちを出迎えてくれました。
久々の大きな群れです。先頭のイルカが行ってしまっても、後ろからもどんどん来てイルカの川状態です。

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ばらけたかなと思うとまとまったり、近付かせてくれたかと思うと底でイルカ同士で遊んでいたり。
透明度の良いところもあれば濁っているところもあり、サンゴが広がるところもあれば砂一面のところもあります。
通り過ぎてもまた戻ってきてくれたりもして、入るたびに景色も反応もさまざまです。
水面に反射する太陽の光が、イルカのからだに縞模様をつくります。
22頭のイルカたちとたっぷりスイムを楽しむことができました。

キャベツビーチでスノーケリングとアフタヌーンティーをとって、帰港しました。
晴れて凪の海で、イルカにマンタにとたっぷりスイム&ウォッチを楽しみました。