二見湾を出たとたん、沖にイルカのジャンプを見つけました。
ハシナガイルカかしら?
しぶきを目指して行くと、果たして、ハシナガイルカの群でした。
大群が広がっています。
100頭どころではないかも、150頭はいるでしょう。
さて、どこのどのイルカたちをウォッチしようかと、船も迷ってしまいます。
波をかき分けて泳ぐイルカが美しいです。
浮上すると、しぶきが上がります。
ハシナガの中にミナミハンドウイルカが混じっているとの情報がありました。
捜してみると、確かにミナミハンドウが2頭いました。
彼らを目指して海に入ったら、若い1頭がまっすぐ寄ってきました。
そして、回って遊んでくれました。
でも、2回目には、全く遊ばずに横をスルーです。
しきりに声を出していて、もう1頭とはぐれて捜しているのかしら?
諦めて、スイムを切り上げました。
西から南へ走って、イルカを探します。
南島あたりで、アカアシカツオドリがいました。
茶色のカツオドリの中で、飛んでいる白い姿が目立ちます。
西島を回って、キャベツビーチでランチにしました。
今日の皆さまは、スノーケリングがお上手です。
午後は、外洋域へ走りました。
水中マイクを入れて、音を探します。
3回目でマッコウのクリック音が聞こえ、そちらへ向かうとじきにブローを見つけました。
マッコウクジラは、黒く細長い胴を海面に浮かべて、力強くブローをします。
強い日射しが、ブローを鮮やかに彩ります。
回りのあちこちで、同じ群れのブローが見えます。
一頭でゆうゆうと泳いでいるマッコウもいれば、二頭で競うように並ぶマッコウもいました。
ブローを繰り返してから、高く尾を上げて潜っていきます。
堂々とした動きに、溜息が出ます。
子マッコウは、頭全体を海面上に突き出すように呼吸します。
ブローも淡く、わかりにくいです。
あら、背中に小さなコバンザメがついていますね。
子どもは深海まで潜らないから、コバンザメもつきやすいのでしょうか。
この子マッコウは、船が珍しいようで、頭を出してこちらの様子を見ていました。
次々とマッコウクジラをウォッチして、最後は、クールダウンで水浴びです。
少し潜ると、遠くからのマッコウクジラのクリック音も聞くことができました。
この音を出しているマッコウは、今、この海の中で何をしているのでしょうか。
台風のうねりもたいしたことがなく、今日は、ハシナガイルカ・ミナミハンドウイルカ・マッコウクジラと三種に遭うことができました。