北風が強く吹いています。
南島を目指していたら、クジラがいるとの情報をもらいました。
 今日もザトウクジラが!?
 さっそく、父島の南へ向かいました。
波の中で船は揺られ、背景が白くて、なかなかブローを確認できません。
 あっちかこっちかと2隻で捜していたら、ようやく前方にブローを見つけました。
 まさしく、ザトウです。
 今日も会うことができました。
 
 
 ザトウは、呼吸間隔短く浮上しては、また波の中で見えなくなります。
 あら? ブローの横に、もうひとつ小さなブローがある!?
 よくよく見ると、まぁ、びっくり、大きな背中の隣にちっちゃな背ビレがあるではありませんか。
 今シーズン生まれのベビーです!
 もう、生まれたの!?
 
 
 カツオドリの若鳥も集まってきました。
 彼らもまだ、クジラが珍しいのでしょうか。
 浮上して来たザトウの回りを飛んで、ウォッチしてるようです。
 
 
 母クジラが尾ビレを上げて潜っていきました。
 この模様は、どうやら有名なモッチーニでもタッキーママでもありませんね。
 ともあれ、故郷に帰っての無事の出産、おめでとう。
 元気に育ってね。
 
 
 南島の回りもうねりがあって、上陸は諦めました。
 ジョンジニービーチの前を通り過ぎて、北上しました。
焼場海岸の沖で、ハシナガイルカに会いました。
 波乗りしながら、行ったり来たりしています。
 
 
 やや潜りがちではあったけど、それでも船に近付いてきました。
 ほっそりした全身が美しいです。
 
 
 ジャンプを見せてくれるイルカもいました。
 興奮して、お腹が鮮やかなピンク色に染まっています。
 
 
 兄島海域公園キャベツビーチに停まりました。
 お客様は、お昼を後回しにして、スノーケリングへ。
 そのまま、なかなか帰ってらっしゃいません。
 夢中になって泳ぎ続けてらっしゃいます。
 
 
 そこへ、ミナミハンドウ情報が。
 海上のお客様に戻っていただき、急いで東へ回りました。
 ボックス沖にイルカの背ビレがありました。
 でも、すぐ潜ってしまうし、方向も変わります。
 エントリーまで時間がかかりましたけど、水中では親子が寄ってきてくれました。
 
 
 タイミングを合わせてイルカたちに近付き、並んで泳ぐこともできました。
 間近なイルカに、お客様も大喜び。
 
 
 5頭のイルカたちの姿が青い海に映えます。
 ただ、中にまだ小さな子イルカがいるので、スイムは早々に切り上げることにしました。
 
 
 釣浜に停まって、だいぶ遅くなったお昼を召し上がっていただきます。
 食後はまた、スノーケリングへ。
 いくら泳いでも泳ぎ足りないようです。

 泳いだあとはアフタヌーンティで暖まり、帰港しました。
 水温は高くても、船上では北風が冷たく感じるようになりました。
 この次は、ぜひ、夏にもいらして下さいね。(TOMOKO)

