昨日まで白波が立っていた海も凪ぎました。
太陽も顔を出して、暖かいです。
さて、出港すると、湾沖にブローを見つけました。
フルークを上げたので、次の浮上を待ちます。
その間、遠い沖でブリーチをしているクジラがいました。
そちらに気をとられていると、なんと、真横でもブリーチです!
船のすぐ側で跳んでくれました!
でも、すっかりよそ見をしていたので、見られたのは水しぶきだけでした。
お腹に響く着水音と派手なしぶきでクジラの大きさを感じていただけたでしょうか。
沖に移動をしている2頭のクジラたち。
結局、ブリーチはあの1回だけです。
本当に彼らの行動は読めません。
尾を高く上げて潜っていく彼らを見送りました。
南島の扇池は、うねりの影響で荒れてます。
上陸は断念しました。
サメ池を覗くと、こちらは穏やかです。
正面に見える自然観察路は立ち入り禁止期間中です。
日射しのおかげで、海底までくっきり美しく見えます。
金石沢の沖でザトウクジラがいました。
背中がほぼ浮きっぱなしで、寝ているのでしょうか。
船を停めて待っていると、すぐ横に大接近してきました。
こちらを観察しながら、後ろを横切っていきます。
と、また近くで巨体が浮上してきました!
実は、2頭いたのですね。
アンダーウォーターブローをしたり、尾を上げたままで止まったり。
クジラ同士で威嚇してるのか、それとも遊んでいるのでしょうか。
ザトウたちが見せる面白い光景に目が釘付けです。
霊岩のあたりにザトウが見えました。
どうやら、接近してきた2頭のザトウとは異なるようです。
もっとも凪いでいるこのあたりで、それぞれがゆっくりしています。
舳先目の前に、突如、ザトウが現れました。
さっきの2頭がまた接近してくれました。
これだけ近いと大迫力です。
穏やかな水面下に、潜ったザトウの姿もわかります。
身体にキズがたくさん残っているのは、好奇心旺盛の性格ゆえと思われます。
こんなふうに、よくいろいろなものに近付いているのでしょう。
寄ってきてくれたのは嬉しいけど、あまり油断しないで欲しいところです。
北上し、西島を回ります。
兄島海域公園でお昼とスノーケリング休憩をとりました。
水中にはアオウミガメの子どももいました。
午後は東を走りました。
箱浜沖でミナミハンドウイルカの背ビレを見つけました。
早速、泳ぐ準備をします。
船が近付くと潜ってしまうイルカたちは、やや神経質でしょうか。
どうにかタイミングを合わせて、水中へ入りました。
4頭のミナミハンドウがサンゴの上を泳いでいます。
うち1頭が、ヒトを気にして顔を上げました。
そのまま真っ直ぐこちらへやって来ます。
ヒトの周りを回って、こちらを観察していました。
素っ気ないかと思っていたイルカが近付いて来てくれて、嬉しいです。
皆さまもしっかりご覧いただけました。
こちらは無害とわかったのか、そのあとはコンスタントにエントリーできました。
ヒトと遊ぶ気は無いですけど、嫌がらずにすぐ下や横を泳いでいきます。
透明度も良く、光を浴びるイルカたちとのスイムができました。
西側に戻り、ザトウを探します。
2頭のブローが正面に上がっていました。
14分間隔で浮上し、そのまま沖に移動していきました。
暖かく凪いだ日で、この時期としてはベストコンディションとなりました。
青い海で出会うクジラとイルカは、やはり格別ですね。(NAOMI)