台風5号の影響により、先便のおがさわら丸は欠航しました。
 心配された今便は、台風が西へ動いたおかげで、予定通りに入港です。
 うねりが残る海ですが、ようやくツアーに出られました。
まずは南島に向かい、扇池を覗きますが、やはりうねりが届いていて、上陸は難しいです。
 潮が高くなる午後に、もう一度見に来ることにしましょう。
 
 南へ回り込んだところで、イルカを見つけました!
 さっそく、スイムの準備です。
 水中に入ると、わぁ、回りがイルカだらけです!
 親子がまっすぐ近付いてくれました。
数えてみると、ミナミハンドウイルカが20頭もいます。
 どこを見ようか、どのイルカに近付こうか、きょろきょろしちゃいます。
 若いイルカたちもこちらにやってきました。
 ヒトに興味があるようです。

 前を泳ぐイルカを見ていると、後ろから別のイルカが追い抜いていきます。
 白砂の海底を背景に、潜っていったイルカの群がキレイです。
 南島ならではの景色は、いつもながら見とれてしまいます。

 イルカが去った白砂に、マダラトビエイが現れました。
 背中の水玉模様が鮮やかです。
 2尾のトビエイは、ゆうゆうと泳いでいきました。

 スイムの片付けをしているところへ、別のイルカの情報が入りました。
 あらまぁ、忙しいと、嬉しい悲鳴です。
 西島の東に走ると、ミナミハンドウイルカ9頭がいました。
 先ほどよりは深いので、海の色はいちだんと青く、その中をイルカがゆっくり泳いでいます。

 アダルトばかりの群れは、それぞれの傷が目立ちます。
 背中のたくさんの白い傷は、いったいどうやってついたのでしょう?
 背ビレや尾ビレにも擦り傷があります。

 皮膚病かと思われる体表のイルカもいました。
 背中が斑になっていたり、クチバシがでこぼこしていたり。
 彼らの生息環境は、私たちの想像以上にハードなのかもしれません。
 でも、どのイルカも元気に泳いでいたので、どっこい、彼らのほうもタフなのでしょう。

 兄島海域公園キャベツビーチに留まり、ランチとスノーケリングにしました。
 曇りがちですが、海の中はいつも同様の美しさです。

 午後に、もう一度南島へ向かいました。
 でも、扇池にはまだうねりが高く、今日の上陸は諦めました。
 ハートロックを背景に記念写真を撮り、東へ回ります。
巽湾でマンタを見つけたので、泳ぐ準備をしましたけど、潜ってしまいました。
 太陽の光がないと、少し潜っただけで見失ってしまいます。
 次は、もっとゆっくりしているマンタに遭えるといいですね。
釣浜で、スノーケリングとアフタヌーンティにしましょう。
 ビギナーのかたも、ずいぶんスノーケリングに慣れたようです。
 皆さま、こぞって泳ぎにいかれ、なかなか戻ってらっしゃいません。
 さすがに、泳いだあとは、温かい飲み物が嬉しいですね。

 まだうねりがあるとは言え、2群のイルカたちとのスイムを楽しめました。
 海に入ってしまえば、青が鮮やかです。
 これからはより穏やかになっていくはずと期待しています。
