東風が強く、沖の海況が気になります。

次第に波が高くなりそうなので、早いうちに外洋域へと走り出したのですが、イルカの情報を受けてUターンしました。
中通し島にハシナガイルカ50頭がいました。
岸近くの浅瀬を行ったり来たりしています。


あまり深く潜らず、船近くにも浮上してきます。
日射しを受けて、イルカの全身が輝くようでした。


さあ、改めて、外洋へ目指しましょう。
荒れていたら途中で引き返すとご案内していたのですが、幸い、水深1000mラインまで行けました。
水中マイクを入れながら捜していたら、キャプテンがブローを見つけました!
マッコウクジラです!


舳先から眺めていると、マッコウは何回も何回もブローを繰り返しました。
そして、ゆっくりフルークを上げ、深みへ潜っていきました。


「マッコウは群れで動いてるので、周りに他のマッコウもいるはず」とご案内してたら、果たして!
ちょっと離れたところでブローが上がりました。
このマッコウは、船に興味があるらしく、まっすぐこちらに向かって来ました。


さすがに船の近くまで来ると、やや横に向きを変えて、潜っていきました。
このフルークのかたちは、前にも会ったことがあるマッコウですね。
水中マイクでマッコウのクリック音を聞いていただきました。


それから、波が高くなる前にと、この海域を離脱して、沿岸域へ戻りました。
南島の沖でミナミハンドウイルカに遭いました。
水中で待っていると、イルカはまっすぐこちらに向かって来ました。


5頭のイルカが、ヒトのすぐ横や下を通り過ぎます。
透明度が高く、イルカもゆっくりしていて、気持ち良いスイムでした。


盛りだくさんの午前で、ランチが少し遅くなりました。
ジョン沖に停まりましょう。
お腹がくちたら、スノーケリングへ。


キャベツビーチに走り、ここでもスノーケリングです。
皆さま、いつまでも泳いでらっしゃいました。


瀬戸の出口に、午前とは別のミナミハンドウイルカがいました。
3頭にエントリーすると、次々に私たちを追い抜いていきました。
追い抜き際に横目でこちらを見ていて、笑ってるようです。
泳ぎの下手くそな私たちがイルカに遊ばれてしまったかもしれませんね。


スコールが降ったと思ったら、見事な虹が架かりました。
太く伸びる虹を振り返りながら、帰港しました。(TOMOKO)