空は晴れて、海は凪ぎ。
最高のコンディションです。

出港してすぐ、烏帽子岩の沖でミナミハンドウイルカに遭いました。
1頭だけですが、のんびりしているようです。
用意をして、エントリーしましょう。
水中で待っていると、イルカはそのまままっすぐ向かって来ます。
真っ青な海の中、光の線をまとっています。


あら?
よく見ると、体中が傷だらけです。
顔のすぐ後ろにざっくり切れ込んだ傷があります。
左胴にも何か異物が食い込んでいます。


尾ビレの付け根にも、テグスのようなものが一周回っています。
深く食い込んでいて、周りに肉が盛り上がってるのでしょうか。
テグスの先には、海藻がついてるように見えます。
このイルカは、傷ついて弱り、仲間たちから離れてしまったのかもしれません。
ゆっくり泳ぎ去るイルカを見送り、その回復を願いました。


焼場沖にハシナガイルカの群れがいました。
30頭が行ったり来たりしています。
水面下を泳ぐ姿も船上からよく見えます。


群れは舳先を横切り、右舷のすぐ横を抜けていきました。
まるで、挨拶しにきたようなその仕草に、皆さま、大喜びでした。


今日の南島上陸は、2チームに分かれました。
1チームはボートに乗り換えてサメ池から上陸しました。
東尾根に上ると、扇池まで泳いで上陸したもう1チームが見えました。
このあと砂浜で合流して、記念写真を撮りました。


砂上には、海まで辿り着けずに死んだアオウミガメの姿もありました。
よく見ると、波打ち際にまだ生きてる稚ガメがいました。
海に入りかけては、波にもまれて浜に戻ってきてしまいます。
すくい上げて、深みへ放しました。
うまく沖へ行ってくれるでしょうか。


キャベツビーチでランチとスノーケリングにしました。
ベテランさんもビギナーさんも、それぞれが海の中を楽しんでらっしゃいます。
お子様をブイに乗せて遊ばせてらっしゃる親御さんも。


イルカ情報をもらい、南へ走りました。
サメ池の南に、ミナミハンドウイルカがいました。
先ほどはスイムされなかったかたも、スノーケリングに慣れた今はチャレンジです。
海の中では、10頭のイルカたちが賑やかに遊んでいました。


親子も2組います。
行ってしまうかな、と思ったら、子イルカがちょっと戻ってくれました。
それから、慌てて母イルカのもとへ行き、並んで潜っていきました。


中には、体の傷で個体識別しやすいイルカもいました。
イルカが発するクリック音やホイッスル音もよく聞こえます。
イルカ同士で遊んでるさまも楽しそうです。


ジョン沖で最後のスノーケリングです。
流れもなく、テーブルサンゴが綺麗で、潜る練習にも最適なポイントです。
アッパーデッキから飛び込みされたかたは、喝采を浴びてらっしゃいました。


イルカとの出会いもスノーケリングも、充実した一日でした。
この凪が続くといいのですが。