今日の海も穏やかです。
どんな出会いが待ってるでしょうか。

イルカを探して南へ走りますが、見つけられません。
南島を回り込んで、ハートロックを背景に記念撮影をしました。
そこでぐるっと転換、また西へ戻ります。
いったんスノーケリング休憩をとろうかとしたところで、他船からの情報がありました。
弟島の西でイルカがいるとのこと、さっそく向かいます。

北の鼻で、ハシナガイルカとミナミハンドウイルカがいました。
ミナミハンドウ狙いで海に入りましょう。

かなり潮の流れが強いです。
イルカはどこかしらと、海の中を捜します。
あ、群れがやって来ました!
次から次へと、すぐ横や下を通過していきます。
20頭にもなるイルカたちです。


太陽を背景にしてイルカが輝きます。
休息モードのようだけど、ヒトを避けることもありません。
ゆうゆうと泳いでいます。


イルカの群は、まとまったりやや広がったり。
海の中で、どのイルカに近付こうかときょろきょろしてしまいます。
横に並ぶと、眼を細めたままで通り過ぎていきました。


スイムのあとは、その先にいるハシナガイルカをウォッチしました。
船のすぐ横に浮上しては、舳先を横切っていきました。


兄島海域公園に戻り、キャベツビーチでランチをとりました。
サカナが、船の回りに集まってきます。
大きな物陰を求めているのか、それともこぼれ落ちる食べものが目当てでしょうか。
そんなサカナに囲まれるスノーケリングも気持ち良いです。


午後は、外洋域に走りました。
そろそろ水深1000mラインというところで、背ビレを見つけました。
マダライルカです!
クチバシの先の白が目立ちます。
体表には、水玉模様が鮮やかです。


動きが素早いイルカです。
船と併走するし、船尾波に乗ってジャンプもしていました。


水中にマイクを入れたら、マッコウクジラのクリック音が聞こえました。
そちらの方向へ進み、あ、ブローを見つけた、と思ったら、ん?小さい?
マッコウではなく、ハンドウイルカでした。
沿岸域のミナミハンドウよりクチバシが短く、4mにもなる大きなイルカです。
船に近付いてくると、大きな体だけに迫力があります。


波をかき分けて、ぐいん、と浮上してきます。
親子の姿もあり、全部で10頭はいるようでした。


ハンドウを見ている最中に、ブローを見つけました。
今度こそ、マッコウクジラです!
水面に長い体を出して、斜め前に噴きでるブローです。


あっちにもこっちにもマッコウのブローが上がります。
ちょうど群れの浮上のタイミングになったようです。
四角い頭に、太い胴が続き、山型の背ビレが見えます。
波に揺られながら、力強く呼吸を繰り返していました。


何回も呼吸をしてから、おもむろに尾ビレをもち上げました。
きれいに尾の裏側を見せて、マッコウはまっすぐ潜っていきました。


10分かけて海底に着いたマッコウは、どんなふうにイカを追っているのでしょうか。
1000m下の光景に想像を巡らせながら、さあ、帰港しましょう。

ミナミハンドウイルカ・ハシナガイルカ・マダライルカ・ハンドウイルカ・マッコウクジラと、クジライルカの5種に会えました。
さすが、小笠原ですね。
穏やかな海は、賑やかな海でもありました。