オフショアツアーの今日ですが、まずは南島沖をチェックしましょう。
 ミナミハンドウイルカを期待したのですけど、うーん、見つかりませんでした。
 気持ちを切り換えて、さあ、沖へ走りましょう。
水深1000mを越えた海域で、水中にマイクを入れながらマッコウの音を探します。
 ・・・でも、海の中は静かです。
 マイクを入れては走り、入れては走り、南島沖から孫島沖まで来ました。
カツオドリが船に集まってきました。
 今年巣立ったばかりの若ドリばかりです。
 好奇心旺盛な1羽が、舳先の手すりに止まりました。
 すぐ横にヒトがいるのに気にしてないのか、それともヒトを観察したかったのか。
 水かきのついた足で器用に丸い手すりに停まってます。

また別の1羽が後ろデッキの手すりに止まりました。
 もう1羽が追いかけるように止まろうとしてうまくいかず、2羽でバタバタ飛び去っていきました。
 回りのあちこちで、海面に突っ込んでサカナをくわえてくるカツオドリもいます。
 動きが早くて、なかなかカメラに収まりません。
カツオドリたちのさまは楽しいけど、肝心なマッコウはどこなのでしょう。
 結局、父島列島沖を一往復しましたが、クリック音は全く聞こえませんでした。
海に入って、クールダウンです。
 水平線に囲まれて、青一色の世界・・・のはずでしたけど、あらら、青いサカナがいます。
 と思ったら、サメも泳いでいます。
 やや小柄のほっそりしたサメで、やはりサカナを連れていました。
 海慣れされてる皆さまは、慌てることなく、落ち着いて観察なさってました。
 この海域でサカナやサメに会うなんて、むしろ珍しいできごとでした。

沿岸域に戻る途中、虹が現れました。
 今日は会えなかったけど、この海のどこかでマッコウたちはゆうゆうと泳いでいるはずです。
 そんな彼らに思いを馳せながら、帰港しました。(TOMOKO)


