昨日は海が大荒れで、ツアーキャンセルとなってしまいました。
一夜明け、どうにか風も落ちて、船を出せる海況になりました。
半日という短い時間になってしまったけれど、さて、クジラに会えるでしょうか。

とは言え、西側はまだ波があるので、まっすぐ南へ向かいます。
青空に映えるジョンビーチとジニービーチを眺め、ハートロックを背景に記念撮影をしました。

その沖に、ブローが見えました。クジラです!
さっそく向かうと、3頭のザトウクジラです。
次々に、ブローをしてはフルークアップをして潜っていきます。


尾ビレの模様についてガイダンスをしていたら、キャプテンの「真下だ!」という声が響きました。
ギョッとして顔を向けたら、うわぁ、クジラが船のすぐ下にいます!
1頭の全身が水面下にくっきりと見え、そのあとからもう1頭がやって来ます。
そして、浮上!
近すぎて、迫力満点です!


船の下をくぐったクジラは、今度は舳先前に出て、胸ビレを高く上げました!
船に興味があったのでしょうか。
そのあとクジラは、納得したのか、船から離れて、揃って南へ泳ぎだしました。


東へ回り込んで、次に見つけたのは親子クジラです。
今年生まれたばかりの子クジラが、母クジラの背中に乗って遊んでいます。
2頭揃って、あまり深く潜らずに、すぐまた浮上してきます。


そこへ、オトナのクジラがやってきました。
3頭になったと見ていたら、やおら、ブリーチ!!
うわぁ、近すぎてビックリしたーー!
アダルトの、母クジラへのアッピールでしょうか。


親子のほうは、この派手なオトナの行動に慌てたようで、向きを変えて逃げていきました。
母クジラも尾を上げて深く潜ります。
それでも、アダルトは親子を追い続けてます。

ふと気付くと、船のすぐ横にアオウミガメが浮上してきました。
1mにもなる成体のカメです。
頭を上げて呼吸を繰り返し、なかなか潜りません。
その向こうにはクジラたちのブローがあり、どちらを見ようか、迷ってしまいます。


そうこうしているうちに、クジラたちの動きが静かになりました。
どうやら落ち着いたようです。
クジラとカメとに別れを告げて、兄島瀬戸へ走ります。


海域公園のキャベツビーチでスノーケリングをしていただきました。
初めての方も、すぐに慣れてサンゴやサカナを楽しんでらっしゃいます。
日射しが強く、海の中もキレイです。
泳いだあとの温かい飲み物も好評です。

時間ギリギリまで満喫していただいて、帰港しました。
限られた時間だったとはいえ、「クジラに大満足!」との言葉をいただきました。
イルカには遭えなかったけど、夏か秋の暖かい時期のリベンジをお待ちしてます。