穏やかな海です。
まずは南島を目指しました。
サメ池の前は波がありましたが、上陸には問題ありません。
東尾根へ登ると、アーチの向こうの海にクジラのブローが見えました。
扇池の砂浜を歩いているとき、ふと空を見上げると、雲の切れ間に太陽が見えました。
下側が欠けている、部分日食です。
晴れていると、直接見ることはできませんが、ちょうど良いあんばいの雲のかかり方で、サングラス越しによくわかります。
船に戻って、5頭の交尾集団のザトウクジラをウォッチしました。
クジラたちは、競うように追いかけ合ってます。
水中を泳ぎながら、船の近くへもやって来ます。
クジラの大きな影が、船上からもよく見えます。
クジラを見ながらも、部分日食が気になります。
晴れてもなく、厚い雲がかかってもないというタイミングを見計らって、ちょいちょい空を見上げます。
5頭から離れたあとは、ウェザー沖で4頭の交尾集団を見つけました。
彼らも、激しく動いてます。
次の浮上を待ってると、うわ、船のすぐ横に来てました!
水面下で尾びれをぐーーーっと振り回したので、その水中で海面が鏡のようになり、水中のクジラがくっきりと見えます!
素晴らしい!
兄島海域公園キャベツビーチでランチのあとは、スノーケリングです。
初めてされるかたが多かったのですが、じきに慣れてサカナウォッチを楽しんでらっしゃいました。
西島の北で水中マイクを入れると、ソングがよく聞こえてきます。
近くのクジラに目星をつけて、潜っていった真上に船を停めました。
耳を澄ませてみると、果たして!海面からクジラのソングが聞こえてきました!
まさに今、この下でクジラが歌っているのです。
しばし耳を澄ませて、海中の様子に思いを馳せます。
そこへ、北から1頭のザトウが勢いよくやって来ました。
また、別のザトウも近付いて来ます。
歌っていたクジラを交えて、4頭の交尾集団となりました。
ひとしきり、互いにブホブホと威嚇し合ってますが、早くも決着が付いたらしく、1頭が北へ、もう1頭が西へと分かれていきました。
残った2頭は、近くにいた親子クジラへ寄っていきます。
それに興奮した子クジラがブリーチを始めます。
跳んだあとは、胸ビレを振り回したり、尾ビレを出したり、活発です。
オス同士は、頭を突き出したり、相手を沈めようとのしかかったりしてます。
やがて1頭が去って行くと、親子ともう1頭は動きを止めて、静かになりました。
今日は、クジラたち同士でのいろいろな動きを観察できた、交尾集団デイでした。