杉並区自然体験交流事業として、中学生たちが小笠原に来島されました。

入港日の午後は、さっそく、宮之浜に集合しました。
まずは、浜に落ちているゴミについてのレクチャーです。
人間が海に捨てたゴミによって、どれほどサカナやイルカたちが迷惑しているのか、そうならないように私たちは何をすべきなのか、一緒に考えていただきました。

次は、スノーケリング器材のレクチャーです。
皆さま、期待いっぱいの顔で、ウェットスーツや三点セットを合わせていきます。
スノーケリングは初めて、という生徒さんもたくさんいらしたでしょう。
それぞれが真剣に話を聞いてらっしゃいました。

海に入り、足の立つところでの練習では、バディ同士で声を掛け合い、じきに慣れたようです。
それでは、いよいよ、足の立たないところへも泳いでいきましょう。
沖へ泳ぎながら、そこここにサンゴやサカナが見られます。
「黄色いサカナがいる!」「シャコ貝だ!」「うわぁ、サカナの群だ!」
スノーケルをくわえてるのに、皆さま、賑やかにお喋りしながらウォッチを楽しまれてます。
初めてのスノーケリングとは思えないほど、とてもお上手に泳がれていました。

浜に戻って、今見たばかりのサカナについて振り返り、そして翌日への期待が高まりました。


次の日は、ボートに乗って海に出ました。
生憎の雨と波の海況でしたが、若いパワーでなんのその、元気に乗り込んでらっしゃいます。
ときおりの大きな波もアトラクションのように楽しまれてました。

南島へは、小さなボートに乗り換えて、サメ池から上陸しました。
雨もようではあっても、東尾根から見る全景や白砂が広がる扇池の美しさは健在です。
砂上に広がるヒロベソカタマイマイの半化石や増えてきつつあるカツオドリもご覧いただきました。

そろそろお昼にとしかけたところで、クジラ情報です。
すぐ向かうと、ウェザー沖に2頭の親子クジラがいました。
北へ泳いでいて、呼吸間隔が短く、ブローを見つけやすいです。
大きなブローのすぐ横に、小さなブローが出ます。
皆さま、舳先に集まって、クジラを見ていただきました。

いったん、青灯台に戻って、遅めになったランチをとりました。
船酔い気味だったかたも、休憩のおかげで元気を取り戻されたようです。
さあ、また、出発です。

西島の入り江に、ハシナガイルカがいました!
50~60頭の群れがゆっくりしていましたが、やがてちょっと沖に出て波乗りを始めました。
お得意のジャンプを見せてくれるイルカもいます。
イルカの姿が見えるたびに、生徒たちの喜びの声が上がります。

キャベツビーチで、スノーケリングタイムです。
昨日の練習の成果を発揮して、皆さま、バディ同士で上手に泳がれてます。
たくさんのサカナとその近さに、驚かれているようです。
水中カメラを持参されたかたは、どんな写真を撮られたでしょうか。
時間ぎりぎりまで、夢中になってスノーケリングをされてました。

2日続けての小笠原の海は、いかがでしたか。
ぜひ、今度は、ご家族と遊びにいらしてください。
また皆さまにお会いできる日をお待ちしています。