おがさわら丸とははじま丸の6月引退を前に、「ありがとう!おがさわら丸ははじま丸キャンペーン」の一環として、「鳥島や嫂婦岩沖を日中航海する便」が運航されました。
この便に、船内レクチャー担当として乗船しました。

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5月27日21時40分に竹芝を出港して、28日鳥島や嫂婦岩などを通過、29日6時に父島入港という、32時間20分のクルーズです。
いつもと違う夜の出港は、都会の鮮やかなネオンに見送られます。

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一夜明けて、9時20分、最初に見られるのはベヨネーズ列岩です。
1時間も前から、待ちきれない観光客がデッキに並んでいました。
穏やかな海況ですが、列岩の周りには白波が打ち寄せてます。
海中には、サカナが集まっているのでしょうか。

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10時から、レストランにてレクチャーを行いました。
「ホエールウォッチングと小笠原を120%楽しむために」というタイトルで、スライドをお見せしながら、小笠原についてのいろいろなご案内をしました。
70名ほどが参加下さり、レクチャーのあとに残って質問されるかたもいらっしゃいました。

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レクチャーが終わる頃には、須美寿島が近付いていました。
衝立のような、不思議なかたちの小さな島です。
先ほどのベヨネーズ列岩より高いぶん、遠くから見えてきます。
海上に唐突に現れる姿は、インパクトがありました。

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午後には、鳥島に着きました。
おがさわら丸は、ゆっくりと島の周りを二周します。
これまでに何度も大噴火を起こしてる鳥島は、溶岩に覆われて、険しい岩肌です。
ここで長年にわたってアホウドリの保護活動をしてらっしゃる研究者のご苦労がしのばれます。
あとから、観光船のにっぽん丸もやってきました。

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鳥島で繁殖しているアホウドリは、すでに巣立ってました。
島の斜面には、クロアシアホウドリのヒナが点々と見られました。
彼らも、アホウドリと同様に、無事に巣立っていきますように。

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15時から16時までは、フロントの前にインフォメーションブースを設け、お客様への対応をしました。
そのあと、いよいよ嫂婦岩が目の前です。
高さ99mの、そびえ立つ奇岩です。
この下は2000mも続いてるとのことで、その海の中のさまを想像するだけでもわくわくします。
おがさわら丸は三周しましたが、角度によって、ほっそり見えたりがっしり見えたり、少しづつ印象が変わるのも面白いです。
岩の回りには多くの鳥が飛んでいて、その糞で白く染まっているところもありました。

凪の海で、次々と、めったに見られない景色を楽しみました。
29日早朝には、父島西沖でマッコウクジラも確認できました。
そして、定刻に二見湾へ入港しました。

まだまだ、キャンペーンは続きます。
このあとの催しも楽しみですね。