まだうねりが残っています。
マッコウ&ドルフィンツアーの予定ですが、海況によっては外洋域には行けないかもしれないと、皆さまにご了解いただいての出港です。

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南へ回り込んで、ハートロック沖でハシナガイルカをウォッチです。
イルカたちは船を嫌がるどころか、群れで囲んで併走します。
船首波に乗ってくるイルカもいれば、得意のジャンプを見せるイルカもいます。
海上に背伸びしているイルカは、ヒトをウォッチしてるのでしょうか。
ベビーも数頭混じって、母さんについて泳いでいます。元気に育ってね。
行ったり来たりしているハシナガたちを、のんびり眺めました。

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ハシナガから離れてじきに、カメの首で背ビレを見つけました。
ミナミハンドウイルカの群れです!
水中に入ると、まっすぐ向かって来ます。
14頭のミナミハンドウたち、並んで泳げるし、誘うと回って遊びます。
歯を見せて笑いながら近付いてくるイルカもいます。
イルカたちは威嚇のために歯をむき出すこともあるけど、この眼は笑ってますよね。
すでに他船でスイム経験のある方も、「こんなに近づけるなんて!」と大喜びされてました。

兄島海域公園のキャベツビーチで、スノーケリングとランチ休憩です。
はじめは、日射しで温まった肌に水温が冷たく感じられたようですが、いったん入ってしまえば、長い時間サカナウォッチを楽しんでらっしゃいます。

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さぁ、外洋域へ走りましょう。
水深1000mラインに辿り着くと、水中にマイクを入れます。
1回目から、クジラのクリック音が聞こえました!
数回入れながら方向を見定め、そしてブローを発見! マッコウクジラです!
1頭で悠々とブローを繰り返すマッコウもいれば、授乳している親子のマッコウもいます。
親子にもう1頭、別の子クジラが付いているさまも見られました。
お母さんと間違えちゃったのかしら。早くお母さんが浮上してくるといいね。
ブリーチを見せてくれるマッコウもいました。
ブローのあとは、高々とフルークを上げて潜っていきます。

次々と何頭のマッコウを見たでしょうか。
ハシナガイルカ・ミナミハンドウイルカ・マッコウクジラと、フルコースに満足しての帰港です。

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上陸した足で、ウェザーステーションへ。
広がっている雲の間から、夕日が金色に輝いて現れました。
ちょうど太陽に大きさぶんの隙間のなかを、海へ沈んでいきました。
ドラマチックな一日にふさわしいサンセットでした。