ここのところ、入港中の2日間は天気に恵まれています。
今日も素敵な出会いがありますようにと願いながらの出港です。

二見湾を出てすぐに、ザトウクジラのブローを見つけました。
オトナのクジラ4頭の群れです。
方向が変わりやすく、動きが読みにくいです。
交尾集団になってアクティブな行動を見せてくれるかと思いきや、おとなしいままです。
海況の悪い沖へ向かっていくので、離れることにしました。

また別のザトウクジラをウォッチングしていたら、ハシナガイルカも現れました。
数頭が舳先に寄ってきて、スマートな姿を間近に見せてくれました。
30頭ほどいそうですが、かなり広がっています。
現れたときと同じように、いつの間にかいなくなってしまいました。

このクジラは、胸ビレの表側まで白い、ホワイティと呼ばれる体色の持ち主です。
青い海の中、船の上からでもその白さがよく分かります。

尾ビレの欠損がみられるクジラもいました。
左半分がほとんど欠けてしまっています。
この尾ビレで北の海からはるばる小笠原まで泳いできたのでしょうか。
生活に不自由はないのでしょうか。
無事に生き続けてほしいと祈ります。

南島の扇池を覗きましたが、うねりで上陸は無理です。
隆起サンゴによる地形の面白さや海底の白砂の美しさを、船上からお楽しみいただきました。

南へ回り込んだところで、大きな水飛沫が遠くに上がりました。
ザトウクジラのブリーチです!
早速向かいましたが、残念ながら一度きりでした。
何度も繰り返すこともあるけれど、野生の生きものたちは気まぐれです。

お昼休憩を取ろうと北へ向かう途中で、水面下に大きな影を見つけました。
急いで準備をして水中に入ると、マンタが悠々と泳いでいました。
水中を舞うように泳ぐさまは、いつもながら優雅です。
ヒトには興味を持たず、やがて泳ぎ去っていきました。

続いて登場したのは、親子クジラとそれを追いかける3頭のオトナのオスたちです。
親子が逃げ場を求めてか、船に超接近してきました。
水面下に全身がはっきりと見えます。
追いかけてきたオスは、船のすぐ下で横向きになるような動きをしていました。
「邪魔するなよ」とでも言いたかったのでしょうか。

子クジラはお母さんの背中の上でバタバタ遊んでいます。
今シーズン生まれの、まだ小さな子クジラです。
愛らしい動きに、船上ではシャッターを切る音が止まりません。

兄島海域公園のキャベツビーチで、ランチとスノーケリング休憩にしましょう。
明るい日差しに、水はひときわ透き通るようです。
水温の低さに負けず、いつまでもスノーケリングを楽しんでらっしゃいました。

午後は父島の東側へ船を走らせます。
巽島、巽湾と探していると、沖にアクティブなクジラがいるのを見つけました。
親子についたオトナクジラが、長い胸ビレを海面に叩きつけています。
母クジラへのアッピールなのでしょう。

それにつられてか、子クジラの動きも活発になってきました。
テールスラップをしてみたり、上半身を海面に乗り出してみたり。
オトナとコドモの競演です。

東島の近くでテールスラップをしているクジラがいます。
船が近づいてからも繰り返してくれたので、間近で見ることができました。
仰向けになってスラップしたり俯せになってスラップしたり、なかなか器用なクジラです。

太陽を背にしてウォッチングしていると、ブローがほんのり虹色に染まります。
小笠原の自然は、空と海の青さだけでなく、様々な色を見せてくれます。

兄島瀬戸を通って西側へ戻ります。
西島近くでまた、親子とオトナクジラの3頭に出会いました。
親子は頻繁に浮上してきます。
オトナクジラは、高く尾を上げて潜っていきました。

今日のハイライトは、今年初のマンタスイムでしょうか。
これから初夏に向けて、小笠原では徐々にマンタが増えてくるはずです。
また水中で出会える日を楽しみにしています。(KOKORO)