このところ、島民たちは島に帰ってきたザトウクジラの話題で持ちきりです。
まだ数が少ないので、ツアーで会えるお約束はできません。
それでも、もしやザトウがいないかと、ブローをつい探してしまいます。

出港して、まずは南島を目指しました。
植生回復期間のために自然観察路の利用は禁止されていますが、扇池のアーチから、前に広がるサンゴダストの白砂の浜をご覧いただきました。

2016_11_26_1そのまま船を南に走らせていると、海上に大きな水飛沫が2回上がりました。
ザトウクジラです!
会えるかはわからないとご案内していたザトウクジラと、早速出会うことができました。
Sea-Tacとしても、今シーズン初ザトウです。

2頭のザトウが高く伸びるブローを繰り返しています。
うち1頭がやや小柄に見えますから、ヤングアダルトでしょうか。
まだ北から帰ってきたばかりで、太った広い背中が見てとれます。

2016_11_26_2そんなザトウたちを追っていると、船のすぐ横にイルカの背ビレが現れました。
3頭のミナミハンドウイルカです。
クジラに引き続き、なんてラッキーな出会いでしょう。

2016_11_26_3水中へ入ると、ジョーと呼んでいる馴染みのイルカが寄ってきました。
潜ると、くるくると回って遊んでくれます。
次にエントリーすると、今度はジョー以外の2頭が揃って回ってくれます。
とってもフレンドリーな3頭に、初めてドルフィンスイムされたお客様も驚かれていました。

2016_11_26_5イルカとたくさん泳いだあとは、ジョンビーチ・ジニービーチに向かいます。
朝のうちに空を覆っていた雲が退き、陽差しを浴びて海も砂も輝いています。
ジョンビーチでは、遊歩道を歩いてらした方たちの姿もありました。

2016_11_26_4島の南側にまわると、ハートロックがくっきりとそびえ立っています。
すぐ側まで行き、大きなハートを背景に記念撮影をしました。

船は北上し、滝之浦のバラ沈でお昼とスノーケリング休憩をとりました。
10メートルほど下にある沈船が、独特の雰囲気を醸し出しています。
その後、キャベツビーチに移動して、スノーケリングをしました。
バラ沈とは一転、浅く明るい海中で、サカナやサンゴが色とりどりの景観です。

2016_11_26_6午後は、兄島の西側でイルカ・クジラを探します。
乾沢の沖で、ハシナガイルカを見つけました。
神経質なのか、船が近付くとすぐ潜ってしまいますが、60頭ほどいそうです。
一斉に呼吸に上がっては、潜る、を繰り返します。
次第に落ち着いたイルカたちは、船にも近付いてくるようになりました。

2016_11_26_7休息モードだったハシナガたちが、夜のエサ取りに向けて移動し始めました。
波に乗りながら泳ぎ、活発にジャンプをしているイルカも。
舳先すぐのところでも、スピンジャンプを披露してくれました。

そろそろ時間も迫っています。ハシナガたちを背に、帰港しました。

今日は、ザトウ・ミナミハンドウ・ハシナガと鯨類三昧な一日となりました。
初ザトウにフレンドリーなイルカたちと、もうもう、お腹いっぱいです。

ザトウたち、長旅お疲れさま。お帰りなさい。
これから徐々に増えていき、じきにツアーでコンスタントにウォッチできるようになるでしょう。
今シーズンはザトウとのどんなドラマチックな出会いが待っているのか、楽しみです!(NAOMI)