風は強いですが、太陽が出ています。
2月とは言え小笠原の紫外線は強いので、これからの時期の晴れ間は日焼けに要注意です。

湾を出て南下すると、ブローが上がりました。
親子とエスコートの3頭のザトウクジラです。
息が長く保たない子クジラは、すぐに浮上してきます。
それに合わせて、母クジラも横に並ぶように現れました。
とても面倒見が良い母クジラです。
そのまま少しずつ沖へ移動していきました。

南島へ向かおうとすると、イルカの情報です。
が、波の中、見失ってしまったようです。
私たちも一緒になって探しましたけど、見つけられません。
諦めて離れようとしたところ、近くにいたクジラがアクティブになりました。

ここも、親子とエスコートの3頭のクジラです。
子クジラが元気にブリーチを繰り返します。
波の中、手(胸ビレ)を広げて飛んだり、ぴたっとくっつけて飛んだり、飛び方も様々です。

着水時のしぶきが上がるたびに、船上では歓声が上がります。
母クジラが浮上してくると、さすがにおっぱいを飲んで休憩か、子クジラも大人しくなります。
でも、母クジラが潜ったあとはまたやんちゃです。
可愛らしい子クジラでした。

再度、南島へ上陸しようと準備が整ったところで、先程見つけられなかったイルカを確認したとの連絡が。
今度こそ、と意気込みますが、またロストです。
波があるうえに、神経質なイルカなのかもしれません。
あきらめて、南島へ上陸しましょう。

今日は太陽が出ているので、南島が一段とキレイです。
サンゴダストが真っ白に輝いています。
最後には他のグループもいなくなり、貸切状態で堪能できました。

その間、上陸されないかたたちはクジラウォッチです。
小港沖にも親子とエスコートがいました。
子クジラが元気に跳んでいます。

親子を見ていたら、すぐ右舷にクジラが浮上してきました。
え、ここにいたの?と慌てますが、別のクジラです。
アダルトたちは、次々に尾を上げて潜っていきました。

やはりアクティブな子クジラのほうへ行きましょう。
子クジラは、停泊しているおがさわら丸を背景にして、跳び続けます。

跳ぶのをやめたと思ったら、親子そろって舳先を横切っていきました。
間近な母クジラの巨体に圧倒されます。
子クジラも、母さんのすぐ横についていきました。

さて、南島へ戻り、上陸されたメンバーをピックアップしました。
そこへ、またまた、イルカの情報です。
三度目の正直!で、今度こそ、背ビレを確認できました。
海況が荒れているため、泳ぎの自信があるかただけでスイムします。
エントリーすると、8頭のイルカがまとまっていました。
そのままゆっくり泳いでいます。

透明度が良く、海底がサンゴダストの好スイム環境です。
イルカたちは、ヒトと遊ぶ気はありませんが、寄ってきてくれました。
日が差し込んだ明るいブルーの中でのドルフィンスイムとなりました。

ジニービーチジョンビーチを眺めて、北上します。
烏帽子岩の近くに交尾中のアオウミガメがいました。
交尾ガメが見られたとは、春ももうすぐそこです。

滝之浦の風陰でランチをとり、キャベツビーチでスノーケリングタイムです。
ウェットスーツを着ていれば、水中のほうが暖かいこのごろ。
皆さま、長い間、思い思いに泳がれていました。

西島の北にブローを見つけました。
2頭のアダルトたちです。
呼吸間隔が短く、コンスタントに見られます。
移動中で、南へ下っています。
あとを追っていると、あれ?なかなか姿が出てきません。
10分以上経ってから、ようやく船の後ろに現れました。
どうやら移動を止めたようです。
のんびりした、ウォッチしやすいザトウクジラでした。

今日は、陽差しの中で、相変わらずたくさんのザトウに会いました。
日焼けし始めた肌といい、明日から3月のことといい、春はすぐそこです。
でも、風が吹けばまだ寒いので、しばらく防寒着は手放せないようですが。(NAOMI)