今便のおがさわら丸は、600名以上のかたを乗せてやってきました。
 最近は、春休みシーズンもだいぶ賑わう小笠原です。
出港してすぐ、イルカの情報が入りました。
 タコ岩の近くにハシナガイルカがいたとのことです。
 聞いたあたりを探してみると、60頭程のハシナガたちが波間を泳いでいます。
 船に近寄ってきて、すぐ近くでご覧いただけます。

ん? 大きいイルカがいる? ミナミハンドウイルカです。 
 ハシナガの群れに紛れていたようです。 
 ご希望の方は早速、スイムの準備をします。

水中へ入ると、スッと目の前をミナミハンドウが横切ります。 
 ゆっくり進みながらも、こちらを気にしています。 
 戻ってきそうな思わせぶりな行動を見せつつ、そのまま泳ぎ去りました。
 ん〜、ちょっといじわるです。
 あとから、ハシナガイルカの群が真下を通っていきました。 
 ハシナガたちはいつ見ても美しいです。

ミナミハンドウの動きに合わせて、2回目のエントリーです。 
 すると、今度はヒトに寄ってきました。
 誘うと、くるくる遊びます。
 行っちゃうかなと思っても、こちらが追いつくのを待っています。
 遊ばないの?と顔を覗き込んできては、またくるくる。
 皆さま、フレンドリーなイルカと間近でスイムができ、大喜びされてました。

と、今度は、アクティブなクジラがいます。 
 大急ぎで三点セットを片付けて、ホエールウォッチングです。
 海上に、白いしぶきが何度も上がります。
 ペックスラップをしたり、テールスラップをしたり!
 2頭いるうちの1頭が、あの手この手としきりにアッピールしているようです。

アクティブな行動のたびに、船上で歓声が上がります。
 テールスラップのあとはブリーチングと、繰り返し披露してくれます。
 見応えたっぷりで、クジラを追っていたらあっという間に沖合まで来ていました。
 沖はさすがにうねりもあるので、クジラに別れを告げ、岸寄りに戻ります。

兄島海域公園キャベツビーチでスノーケリングタイムです。
 水中からも船上からも、たくさんのサカナが見えています。
 お昼は、滝之浦のバラ沈で取りました。
 お弁当を食べながら、遠くのクジラが跳んでいるのを眺めます。
人丸島には、親子クジラがいました。
 今年生まれの子クジラが、まだまだ小さく可愛らしいです。
 母クジラと一緒に、岸近くを泳いでいきました。

南に下り、南島へ泳いで上陸します。
 観察路では他のグループとかち合わず、ゆっくりご案内できました。

その間、船に残ってるかたはホエールウォッチングです。
 南島沖で、3頭が追いかけっこをしていました。

クジラたちの恋の駆け引きも最高潮です。
 このクジラは、上手くメスクジラの心を射止められたのでしょうか。

上陸組をピックアップし、ハートロック背景に写真を撮ります。
 ジニービーチジョンビーチ前を通り、帰港しました。
今日は朝一番からイルカクジラに会えて、忙しい一日でした。
 次々に現れるので、気を休めて景色など眺めている暇がなかったかもしれません。
 それもまた良しとしていただけますように。(NAOMI)

