ここ数日、夏を思わせるほどに凪いでいます。
今日は天気も良く、海ツアー日和です。

出港してすぐ、焼場沖にハシナガイルカがいました。
70頭程の群れが広がっています。
リラックスモードの彼らは、全く船を嫌がっていません。
船の真下に現れたかと思ったら、あっちでジャンプ、そっちでジャンプ。
360度イルカだらけでどこを見ればいいのかわからなくなります。

1頭のヤングアダルトが、連続ジャンプを繰り返します。
普通に跳んだと思ったら、お次はスピンジャンプ、その次は低空ジャンプ。
思わぬ大サービスに船上が沸きました。
いつまでも跳ぶのを止めないこのハシナガは、元気が有り余っていたのかもしれません。

この群れは私たちのことを全く嫌がってないので、水中にも入ってみました。
そーっと海の中に滑り込むと、真下をハシナガイルカの大群が泳いでいきます。
通り過ぎても追わずにそのまま待っていると、Uターンした彼らがまた近付いてきます。
諸条件が整ったとき限定の、貴重な水中ウォッチングとなりました。

南島の扇池を覗くと、泳いで上陸できそうです。
植生回復期間は比較的空いていて、今日も誰もいません。
綺麗な景色を独占です。

ハートロック前で写真を撮りました。
青空を背景に一段と色が鮮やかで、ハートのかたちもくっきりと見えます。


吐き出し鼻の手前まで来たところで、ミナミハンドウイルカの情報が入りました。
北丸根の沖を目指して、今来た航路を引き返しました。

泳ぐ準備をしてエントリーすると、7頭のミナミハンドウがいました。
海底近くをのんびり泳いでいます。
呼吸に浮上したときに近付くと、イルカたちは眼をつぶっていました。
どうやらお休み中のようです。

ヒトには興味を示さず、呼吸をしたらすぐに潜って、ゆっくり移動します。
水面からいつまでも追えるので、一度のスイムが長くなりました。

ライティ親子もいます。
子どものラインは起きていて、遊びたそうです。
でも、母のライティたちが行ってしまうため、こちらに近付けずにいます。
また今度、遊ぼうね。

ヒトと絡みはしませんが、タイミングが合えばイルカに囲まれることも。
初めてドルフィンスイムをされたかたは、大喜びされていました。

キャベツビーチに船を停めたときには、もう13時を過ぎていました。
だいぶ遅いランチとスノーケリング休憩をとりましょう。
透明度の高い海とたくさんのサカナに、お子様も何度も泳がれていました。

西島を回り、弟島まで船を走らせました。
傾いた日射しを浴びながら、港に帰りました。

晴れて静かな海で、穏やかなハシナガイルカ・ミナミハンドウイルカに会えた1日でした。
この凪がいつまでも続くと良いのですが。(NAOMI)