最近、とびうお桟橋には、渡り鳥のオオバンがいます。
各船が朝、慌ただしく準備しているのもお構いなしに悠々と水面に浮かんでいます。
たまに船に上がって休憩している珍客です。

野羊山を過ぎたところで、沖にブローを見つけました。
2頭のザトウクジラが、尾を上げ潜っていきます。
13分間隔で浮上してくる、アダルトの典型的な呼吸行動です。

岸寄りには、親子クジラがいました。
子クジラはまだ薄灰色の身体です。
母クジラはよほどリラックスしているのか、呼吸の間、水面に浮きっぱなしです。
背中が出たままブローをし、10分ほど潜ると、また水面に停滞しブローです。
のんびり親子のウォッチングとなりました。

ジョンビーチ・ジニービーチ前を通り、ハートロック背景に写真を撮ります。
南島の扇池に向かい、泳いで上陸しました。
暑くもなく寒くもなく、快適な南島をご案内できました。

兄島海域公園のキャベツビーチで、お昼とスノーケリング休憩です。
太陽が出ているので、海から上がったら日向ぼっこで身体を乾かします。

西側を北上しようとすると、船が集まっています。
親子とエスコートの3頭のクジラがいるようです。
エスコートがテールスラップやペダンクルスラップをしきりに繰り返します。

落ち着いたかと思うと、ふいにブリーチングです。
着水時の低く分厚い音が、辺りに響きます。
次にはペックスラップも始めて、本当に眼が放せません。
仰向けになって、両胸ビレを海面上でしならせます。

アクティブなエスコートに釣られてか、荒波が楽しいのか、子クジラも遊びだしました。
何度も何度も跳び続けます。
まだ身の軽い、子どもならではの、全身ブリーチングも。

子クジラの可愛らしいジャンプを見ていると、いきなり視界の端に大きな黒い塊が入り込んできました。
まさかの、母クジラの特大ブリーチングです。
わあ!と大きな歓声が上がります。

子クジラが背面跳びすると、母クジラが違うわよ、と指導するかの如く背面跳び。
子クジラがロケットのように水面から飛び出せば、母クジラも同じように。
それに便乗するように、エスコートも再び跳び始めました。
大小交互に跳んで、飛んで、とんで、もうもう、見ている私たちは大興奮です!
さらには、ダブルブリーチ、トリプルブリーチと同時に跳ぶことも。
瞬きすら惜しいほど、海上から目が離せません。
3頭との素晴らしい出会いとなりました。

帰り際、イルカの背ビレを確認しましたが、それきりロスト。
それでも、クジラの大小トリオに忘れられない光景を見せてもらった、最高な1日となりました。(NAOMI)