朝からの雨も上がり、午後は父島BIOのメンバーによる研修ツアーです。
参加者のほとんどがベテランインタープリターなので、クジラについての初歩的なガイダンスは省略して出港しました。

湾を出てすぐ、ひとりのメンバーがブローを見つけてくれました。
そちらへ向かうけど、うーん、なかなか姿が現れません。
その沖で子クジラがブリーチを始めたので、そちらに向かいましょう。

走る船から元気な子クジラの跳びっぷりが見えてましたが、近付く頃には落ち着いたようです。
親子のかたわらには、エスコートクジラもいます。
3頭並んで、大小のブローをしてはゆっくり潜っていきます。
浮上のたびに、日射しを受けて、親子の白い胸ビレが水面下によく見えました。


北へ走ると、かなり遠くでブリーチをしているクジラを見つけました。
ブリーチに続いて、テールスラップをしています。
海面に叩きつけるたびに、大きなしぶきが上がります。


そのクジラの次の浮上を待ってるつもりだったのに、岸寄りの近くに親子クジラがいました。
2頭揃って、船に近付いてきます。
さすがに、近くで見るクジラの背中は広く、鼻の穴も大きいです。


好奇心旺盛かと思われた親子ですが、ぐるっと回って、また岸寄りに戻っていきました。
静かなところで休憩したいのかと、離れかけたところで・・・!
うわ! いきなり真正面での見事なブリーチ!
母クジラの思いがけないパフォーマンスに、大歓声と大拍手です!!
・・・残念ながら、ちょうどカメラを手放したところで、証拠写真は撮れませんでした・・・。
気付いたら、すぐ左舷に別のザトウクジラがいました。
もしかしたら、このクジラが母クジラにちょっかいを出して、威嚇のブリーチだったかもしれませんね。

帰りがけにも2頭と3頭のブローをフルークアップを見て、戻りました。


見巧者ばかりの今日のお客様たち、どんな感想を持たれたでしょうか。
ザトウシーズン終盤とは言え、まだまだ見応えのある小笠原の海の魅力を、改めて観光のかたがたにお伝えしていただけたら嬉しいです。